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[試合後会見]2012.9.2

まだまだこれから!!

 1日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のメインイベントは、日本スーパーフェザー級タイトルマッチが締め括った。
 王者"Dainty"金子大樹(横浜光)はタイトル初防衛戦として、日本同級6位・佐藤通也(石丸)を挑戦者に迎え撃った!!
 果たして金子は"鬼門"を突破し、磐石政権の第一歩を踏み出すことができたのか…。
3度目のダウンにタオル投入
 王者・金子はステップを踏みリズムを作り、ジャブで距離を測ると、挑戦者・佐藤を右ストレートで貫き主導権を握る。ここで金子は一気に仕掛け、左フック・右ストレートで佐藤からダウンを奪う。すると2R、王者は右アッパーで挑戦者のアゴを跳ね上げダウンを追加。ダメージの深い佐藤に対し、金子は追撃の手を緩めずワンツー・右ストレートを突き刺すと、挑戦者はキャンバスに崩れ落ちると同時に、青コーナーよりタオルが投げ入れられた。
試合後の佐藤
 日本最高峰の座に初めて挑むも2回TKOで敗退、悔し涙を呑んだ挑戦者・佐藤が試合を振り返った。「距離が遠かった…。右ボディストレートで止めたりとか色々考えていたが、アウトボクシングされ我慢できなかった。今までで一番良い体調だったし、もっと行けると思ったが…。何もさせてもらえなかった。金子選手は強かった」と完敗を認めた。
圧勝で初防衛
 圧巻の試合運びで"鬼門"をクリアした王者・金子が、控え室で会見を開いた。「試合はイメージ通りではなかった。佐藤選手の右ストレートを警戒し、カウンターを取ったり、出させない動きをしたりと考えていたが…。今日は感性で動いてしまった」と初防衛にも反省の弁。
 挑戦者・佐藤の印象を求められ金子は「ジャブの刺し合いでも打ってこなかった。佐藤選手はちょっと緊張していた感じに見えましたね」と語り、最初にダウンを奪った右ストレートには「狙ったパンチではなかった。無意識に出た感じで、余り感触もなかった。今日は相手のパンチをもらってしまった。効いていなかったが、これが上のレベルなら危なかった…。この部分を修正しないといけない」と早くも課題を見出した。
健闘を称えあう両者
 ここで、横浜光ジム石井会長は王者・金子の試合内容を問われ「今日は上出来の内容でしょう(笑)。ちゃんと相手を見て戦えている。年内にもう一回、防衛戦を考えています」と2度目の防衛戦を明かすと、金子も「世界ランキングを持っている玉越選手とやっても良いかな(笑)。僕に挑戦状も出ているし」と乗り気の表情であった。
 最後に王者としての戦いはできたかと尋ねられ金子は「2ラウンドで仕留めることはできたが…。勝てたので次につなげられたと思う(笑)。まだまだこれからです!!」と更なるステップアップを誓った。
目指すは世界!
 日本スーパーフェザー級王者・金子は卓越したボクシングセンスで挑戦者を粉砕し、タイトル初防衛に成功した。
 "Dainty"金子大樹は日本最強の座を守り、世界の階段を着実に昇っていく!!

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