東北に「勇気」を!!

　来る11月3日、東北復興支援チャリティーイベントと題して、宮城県仙台市で開催されるWOWFES「エキサイトマッチスペシャル」の発表会見が22日、都内・東京ドームホテルで執り行われた。

　ダブル世界タイトルマッチとして、WBC世界バンタム級王者"Lightning"山中慎介(帝拳)と、WBC世界フライ級王者"Super Sonic"五十嵐俊幸(帝拳)が、仙台市のリングで緑のベルトを賭け、海外の強豪を迎え撃つ!!
　まず始めに、当日の世界戦を生中継するWOWOWが代表質問として、元WBC世界スーパーフライ級王者トマス・ロハス(メキシコ)を挑戦者に、2度目の防衛戦が決定した山中に現在の心境を尋ねた。「ロハスは上体が柔らかく手数もあり、これまで日本人が2人敗れている。良い相手を挑戦者に選んでくれたと思っています。これからトレーナーとロハス対策を立てていきます」と日本人キラーに警戒心を募らせた。

　試合展開を求められ山中は「名城戦と河野戦を観たが、ロハスはポイントを取るのが巧い。僕と同じサウスポーで噛み合うと思うし、ポイントの取り合いでも負けず、後半にKOを狙いたい」と"STOP THE ROJAS"に自信をうかがわせ、東北開催については「被災地にボランティアで行かせてもらった。僕が仙台で戦うことにより、東北の皆さんに"勇気"を与えられれば嬉しいです!!」と気持ちを引き締めた。

　続けて、WBC世界同級9位ネストール・ナルバエス(アルゼンチン)を挑戦者に、初防衛戦が決定した五十嵐に意気込みを尋ねると「世界初挑戦は気持ちで勝った。初防衛戦は難しいと言われているが、タイトルを守るのではなく、挑戦という気持ちで臨みます!!」と攻めの気持ちが重要と語り、挑戦者ナルバエスに対しては「無敗でバランスも良く、素晴らしい選手だと思う。挑戦者も決まり、これから走り込みやスパーも始まる。頑張ります」と印象を語った。

　最後に秋田県出身の五十嵐に、仙台での防衛戦について質問が及ぶと「宮城県は僕の出身地である秋田と隣接している県。同じ東北であり、震災の被災地なので一緒に頑張りたい。僕の戦う姿で"勇気"を届けたい!!」と復興への力になればと気合を漲らせた。

　東北復興支援チャリティーイベントして開催されるWOWFES「エキサイトマッチスペシャル」ダブル世界タイトルマッチ。果たして山中と五十嵐は世界最高峰の座を守り抜き、その戦いで被災地に"勇気"と"感動"を届けることができるのか…。

■WOWFES「エキサイトマッチスペシャル」
WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・山中 慎介(帝拳)VS挑戦者トマス・ロハス(メキシコ)
WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・五十嵐 俊幸(帝拳)VS挑戦者ネストール・ナルバエス(アルゼンチン)
■日時:11月3日(土)
■会場:宮城県仙台市※会場は後日発表
■お問合せ:TEL.03-3269-6667