ヘビー級を盛り上げる!

　史上初となる日本人と世界ヘビー級ランカーが対決する角海老宝石ジム主催興行"DUAL CORE"(9/19後楽園ホール)の発表会見が17日、都内の同ジムで行われた。
　会見には、ヘビー級世界ランカーを迎える藤本京太郎と竹原正敬(緑)、そしてセミファイナルを戦う土屋修平が出席。試合に向けて意気込みを語った。

　まず、WBC世界ヘビー級15位チャウンシー・ウエリバー(米/NZ)と対戦する日本同級1位・藤本京太郎は「プロ5戦目でこんなチャンスが来るとは!勝てば世界も見えてくる。圧倒的に不利だとは思うが、何があるか分からないのがボクシング。日本でのヘビー級を盛り上げたい」と語り、顔を引き締めた。

　対戦相手のウエリバーは、29歳ながら64戦53勝(20KO)6敗5分の戦績を誇るタフなサウスポー。先月までは上位ランクに名を連ねていた実力者だが、田中トレーナーは「打たれ強く良い選手だが、スピードはそんなにない」と評し、京太郎も「試合までスピードとスタミナをしっかり磨きたい。試合が楽しみ」と自信を窺わせた。
　厄介なのはサウスポー対策で、国内には重量級の左選手が少ないため、今後のスパーリングが課題となりそうだ。

　続いて、京太郎と同じくヘビー級のリングに上がる日本同級2位の竹原は、WBC世界ヘビー級26位ヨハン・ヂュプラス(仏)と対戦。竹原は「今回、大きなチャンスを頂いた。しっかり勝ってファンにいい試合を見せたい」と抱負を語った。

　最後にPABA(日本未公認)スーパーライト級王者スティービー・オンゲン・フェルディナンダス(インドネシア)に挑む土屋は「国内では対戦を拒否され落ち込んでいたが、ここで勝てば世界ランク入りもあるかもしれないので、モチベーションは上がっている。チャンスがあれば倒しにいくが、勝つことにこだわりたい」と意気込んだ。
　前戦でデビューからの連続KO記録が12で止まった土屋だが、本人は周りが騒ぐほどKOにこだわらず、とにかく段階を踏んでタイトルに挑戦したいと話した。

　史上初、世界ランカーとのヘビー級対決、そして"Dangerous Fist"土屋修平が出場する豪華なカードとなった角海老ボクシング。 日本人世界王座統一戦、オリンピック、西岡vsドネアに続き、今年のボクシング界はさらに熱くなりそうだ!

■角海老ボクシング"DUAL CORE"
■日時:9月19日(水) 18:00開始
■会場:後楽園ホール
■入場料:RS ￥10,000〜自由席￥3,000 8/24(金)より発売
■お問合せ:角海老プロモーションTEL.03-3915-8904