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[統一戦特集]2012.6.7

八重樫、怒涛の15ラウンド!!

 日本ボクシング界初の"世界王座統一戦"まで約2週間と迫った6日。横浜市内の大橋ジムにおいて、WBA世界ミニマム級王者"音速の拳"八重樫東(大橋)に最大の試練が訪れた!!
15回も余裕!
 通常、世界タイトルマッチは12回で行われる。しかし、この日は世界戦に3回を追加、異例の15回に及ぶ"地獄のスパーリング"が八重樫を待ち受けていた。
安慶名 健
 八重樫はWBA世界フライ級13位・村中優(フラッシュ赤羽)、日本ミニマム級10位・安慶名健(横浜光)をパートナーに12回のスパーを敢行、最後は同門の後輩、日本ミニマム級1位・原隆二と3回で仕上げとなった。トータル45分間のスパーで八重樫は終始プレッシャーを掛け続け、村中に対しては階級の壁を感じさせない力強いパンチの交換を繰り返し、安慶名とはスピード・パワーで圧倒した。原とのスパーに大橋会長は「仮想・井岡に隆二はピッタリ。12回動いたあと、隆二の出入りの速さについていけるのか…」と投入したが、八重樫は素早いステップと回転の速い連打を打ち込んだ。終わってみれば「疲れさせ、極限の状態を作りたい!!」と語っていた大橋会長の思惑とは逆に、八重樫のスタミナは"地獄のスパーリング"を吹き飛ばし、統一戦に向け怪気炎を挙げた。
村中優
 パートナーを務めた村中は「長丁場なので、八重樫さんは手数やプレッシャーを押さえていたと思うが、一瞬のスピードとパワーは凄かった!!15回同じペースで動く八重樫さんの練習量はハンパじゃない!!」と脅威のスタミナに驚きの表情を浮かべれば、安慶名も「打ち合い、駆け引きと八重樫さんが全然上です。ハンドスピードも速いし、合わせるパンチ、ボディの打ち分けと凄かった!!話になりません…」と八重樫のテクニックに舌を巻いた。
大橋会長も驚きの表情
 15回のスパー終了後、大橋会長は「恐ろしいことが起きてしまった!!もっと疲れさせる予定だったが、全然息が切れてないな〜。疲れてないよ(笑)。統一戦に向けた練習は100%できた。20日は間違いなく死闘になる。そして勝敗を分けるのは"運命"だ!!あとは"神のみぞ知る"だね」と天に采配を委ねるも、その表情は自信に満ちていた。
15回も余裕!
 試練の1日を乗り切った八重樫は「意外に15回もヘッチャラでしたね。時間を大切にしながら動いたので疲れなかった。でも最後の3回、隆二の顔を見て気が抜けちゃいました(笑)。スタミナ面で不安でしたが、問題なかったですよ。統一戦はかなりハイテンポで動けると思います!!井岡君のペースで動かないことが大事になりますね」とボクシングモバイルに意気込みを語ってくれた。
 運命の一戦まであと14日。WBC&WBA世界ミニマム級王座統一戦、遂にカウントダウンが始まった!!

■WBC&WBA世界ミニマム級統一戦
WBC王者・井岡一翔(井岡)VSWBA王者・八重樫東(大橋)
■日時:6月20日(水)
■会場:ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育館)
■お問合せ:大橋ジムTEL.045-314-1994

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