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ミドル級戦線異状あり――当初はIBF王者ダニエル・ゲール(豪)とWBO王者ディミトリー・ピログ(露)のカードで統一戦が計画されていたミドル級だが、ここにきてゲールはWBAのスーパー王者フェリックス・シュトルム(独)との統一戦が決定。そのためピログはWBAのレギュラー王者ジェナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)との統一戦に標的を変更した。ピログ、ゴロフキン両陣営は夏から秋にかけて実現の方向で交渉に入っていると伝えられる。
ジェナディ・ゴロフキン
当初、ピログ対ゲールは8月25日に開催という具体的な日程まで提示されていたが、交渉は決裂。別記事のとおりゲール対シュトルムが9月1日にドイツで行われることが発表された。
新たに浮上したのがピログ対ゴロフキンの旧ソ連対決だ。ピログは5月1日に石田順裕を下して3度目の防衛に成功した長身強打者で、戦績は20戦全勝(15KO)。対するゴロフキンは5月12日に淵上誠(八王子中屋)を3回TKOで一蹴した元五輪銀メダリスト。こちらも23戦全勝(20KO)の強打者だ。
ただし、障害がないわけではない。ピログに対しWBOが暫定王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン/仏)とのWBO内統一戦を義務づけているからだ。しかし、ピログの試合を放送する予定の米国HBOテレビはヌジカムに興味を示しておらず、ピログ対ヌジカムは営業的に難しいのが実情だ。
一方、クリチコ兄弟が主宰するK2プロモーションズと契約を結んでいるゴロフキンの方は、WBAからシュトルムとのWBA内統一戦が義務付けられている。
WBAスーパー王者シュトルム対IBF王者ゲール、WBAレギュラー王者ゴロフキン対WBO王者ピログ。このふたつのカードが予定どおり実現するかどうか。興味深く見守りたい。
新たに浮上したのがピログ対ゴロフキンの旧ソ連対決だ。ピログは5月1日に石田順裕を下して3度目の防衛に成功した長身強打者で、戦績は20戦全勝(15KO)。対するゴロフキンは5月12日に淵上誠(八王子中屋)を3回TKOで一蹴した元五輪銀メダリスト。こちらも23戦全勝(20KO)の強打者だ。
ただし、障害がないわけではない。ピログに対しWBOが暫定王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン/仏)とのWBO内統一戦を義務づけているからだ。しかし、ピログの試合を放送する予定の米国HBOテレビはヌジカムに興味を示しておらず、ピログ対ヌジカムは営業的に難しいのが実情だ。
一方、クリチコ兄弟が主宰するK2プロモーションズと契約を結んでいるゴロフキンの方は、WBAからシュトルムとのWBA内統一戦が義務付けられている。
WBAスーパー王者シュトルム対IBF王者ゲール、WBAレギュラー王者ゴロフキン対WBO王者ピログ。このふたつのカードが予定どおり実現するかどうか。興味深く見守りたい。