5/19はボクシングの日.2

　1952年5月19日、故・白井義男氏がダド・マリノを破り、日本人初の世界王者が誕生した日を記念して設立されたボクシングの日では、去年に引き続き、東日本大震災・被災地支援プロジェクトとして「5.19ボクシングの日」ファン感謝イベントが開催された。
　"ボクシングの聖地"後楽園ホールには、歴史的1日を体感しようと日本中から多くのファンが駆けつけた!!

　第二部は袴田巌支援委員会の新田渉世委員長がリングから活動を報告し、改めてボクシングファンに「46年間、袴田さんは東京拘置所で無罪を叫んでいます 。4月にはDNA鑑定も実施され、不一致も証明されました。世論がこの事件に関心を持ち、声が大きくなれば裁判所も動いてくれます!!」と協力を訴えた。

　続いては、現役世界王者による二部構成のトークショーが会場を盛り上げた。最初に、WBA世界ミニマム級王者・八重樫東(大橋)、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)、WBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(協栄)がリングイン。
　まずは八重樫に対し、6月20日に開催される"統一戦"を尋ねると「ここで僕が井岡君に勝ち、後楽園ホールで防衛戦を戦いたいですね!!」と必勝を宣言すると、大歓声が沸き起こった。
　また山中には、WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(亀田)との統一戦を実現させて欲しいとの質問に「そういうファンの声が多くなれば、僕もやりますよ!!」とやる気満々。7月8日に初防衛戦を戦う佐藤に意気込み求めると「相手は15KOですが、もらわなければ関係ない。倒し倒され、そして僕が勝つ激しい試合をします」と勝利を誓った。

　トークショー後編は、WBC世界スーパーバンタム級名誉王者・西岡利晃(帝拳)、WBC世界スーパーフェザー級王者・粟生隆寛(帝拳)、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)の三選手が登場。
　ビッグネームとの対戦が噂される西岡に、実現するのかと質問が飛ぶと「僕のブログでも対戦表明をしている。現在、会長が交渉中です。あとはノニト・ドネアが"やる"のか、それとも"逃げる"のかですね!!」と改めて対戦を熱望した。
　続いて、粟生に次は誰と戦いたいかと尋ねると「僕は内山高志という男に興味がある。そして純粋に強いボクサーと戦いたい!!」と隣に座る内山へラブコール。ここで内山に"統一戦"は実現しますかと問うと「それには7月、僕がシッカリと勝つこと。僕も粟生隆寛と同じで、戦ってみたいですね!!」と即答すると、大きな拍手が巻き起こった。

　最後に「ボクシングの日」恒例となったチャリティーオークションでは、世界王者のサイン入りグローブ・シューズ・色紙など、ファン垂涎のアイテムが出品。司会を務めた元WBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士と、元WBA世界スーパーフライ級王者セレス小林の掛け声に、会場からは「5万円!!」、「7万円!!」と高額査定が連発された。
　オークションの売り上げは東日本大震災の義援金として、すべて被災地に寄付される。

　今回で3回目を数える「ボクシングの日」ファン感謝イベント。これからもボクサー達はリングの上で幾多の熱戦・激戦を生み出すことであろう。そしてボクサー達を支えるのは、ファンの熱い声援である。来年も開催が予定される「ボクシングの日」はどんなサプライズを届けるのか、ファンの皆様は今から期待してほしい!!