淵上誠、1%に懸ける!!

　5月12日(日本時間13日)、ウクライナのプロハリにある「the Ice Palace Terminal」で開催されるWBA世界ミドル級タイトルマッチ。
　王者"精密機械"ジェナディ・ゴロブキン(カザフスタン)への挑戦が急遽決定した、WBA世界同級9位"薩摩コング"淵上誠(八王子中屋)が、自身の勤務する東京都日野市の日野自動車(株)で緊急会見を開いた。

　世界挑戦が決まった淵上は「いきなりの世界でビックリしている!!日本王者になるという"夢"を叶え、次の壁であった佐藤幸治選手を越えたとき、"次は世界しかない!!"と思っていた。世界挑戦は驚き以上に嬉しかった。試合まで期間が短いのは関係ない。奇跡を起こすつもりで集中して戦います。1%でも可能性があれば…。戦わないと世界チャンピオンになれない!!」と最強の呼び声高い王者ゴロブキンとの戦いに意欲を見せた。
　続けて中屋一生プロモーターは「ウクライナで淵上がゴロブキンに勝てば、夏にはスーパー王者シュトルムと王座統一戦を戦うことになるでしょう」と世界奪取後のスケジュールも決まっていると話した。

　ここで淵上が勤務する日野自動車の広報担当者が「弊社としては会社の規定や他社様の事例を参照し、これからも淵上誠選手を応援していきたい!!」とバックアップを表明すると、淵上も「日野自動車に勤務することで、時間の大切さを教えて頂いた。そして皆さんの応援と想いでここまでこれた。全力を込めて世界タイトルに挑みます!!」と感謝の意を表し、気合を漲らせた。

　改めて淵上は「僕の出身地である鹿児島、そして東京。多くの人達に支えられ、助けられここまで来ることができた。僕は"雑草"と言われてきました。恩返しの意味も込め世界を獲ります!!」とファンにメッセージを送った。
　最後に八王子中屋ジム中屋会長が「ウクライナではチャレンジャーのボクシングをしてきます。日本人も"まだまだ捨てたもんじゃない"という試合をしてきます。期待していて下さい!!」と世界奪取を誓い会見を締め括った。

　アマの洗練されたテクニックと、一撃必殺のパワーを誇る王者"精密機械"ジェナディ・ゴロブキンと激突し、果たして"薩摩コング"淵上誠は1%の奇跡を起こすことができるのか…。
　 　世界挑戦決定に伴い、淵上の東洋太平洋ミドル級タイトルは自動的に返上となった。