モラレス王座剥奪!!

　挑戦者のガルシアが139.5ポンド(約63.2キロ)だったのに対し、4階級制覇王者モラレスはリミットを2ポンド(約900グラム)オーバーする142ポンド(約64.4キロ)だった。
　体重超過の場合には通常2時間の猶予が与えられるが、モラレスは水を飲んであっさりと再計量を放棄してしまった。「ベルトにこだわりはない。試合に勝つことの方が大事なんだ」と、試合を前にベルトを失ったモラレスは苦しい言い訳を残して計量場を去った。
　WBCによると1カ月前の計量ではモラレスは152.9ポンド(約69.3キロ)で、1週間前は147ポンド(約66.6キロ)だったという。試合はガルシアが勝った場合は新王者誕生、モラレスが勝っても王座は空位のままという変則タイトルマッチとして挙行される。
　なお、モラレスは100万ドル(約8400万円)の報酬から5万ドル(約420万円)を罰金としてガルシアに支払うことになる。これによりガルシアの報酬は合計22万5000ドル(1890万円)となる。
　戦績はモラレスが59戦52勝(36KO)7敗。ガルシアは22戦全勝(14KO)。戦前のオッズは5対2でガルシア有利と出ている。

　アンダーカードで行われるジェームス・カークランド(米)対カルロス・モリナ(メキシコ)のWBC世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦は、ともに153.7ポンド(約69.7キロ)で計量を終えた。戦績はカークランドが31戦30勝(27KO)1敗。モリナが25戦19勝(6KO)4敗2分。こちらは2対1でカークランド有利と出ている。