暫定王者返り咲きは?

　WBO世界クルーザー級暫定王座決定戦、オラ・アフォラビ(英/米)対ワレリー・ブルドフ(露)の12回戦は3日(日本時間4日)、クリチコ対モルメックの前座としてドイツのデュッセルドルフで行われた。元暫定王者同士による暫定王座決定戦、返り咲きを果たしたのは---。

○オラ・アフォラビ(英/米)
　5回3分TKO
●ワレリー・ブルドフ(露)

　前に出ようとするブルドフに対し、スピードと体格で勝るアフォラビは左ジャブを突いて主導権を掌握。3回、アフォラビは右スイングをヒットしてダウンを奪う。立ち上がって続行に応じたブルドフだが、すでにこの時点で大勢は決していたといってもいいだろう。4回もアフォラビは右を狙い打ちしてダメージを与え、5回に繋げた。この回、アフォラビは右フックでダウンを追加。さらにラウンド終了間際には左から右を決めて元WBA暫定王者に甚大なダメージを与えた。ここでゴングが鳴ったが、レフェリーはブルドフのダメージを見て試合終了を宣告した。

　かつて持っていたWBOの暫定王座に返り咲きを果たしたアフォラビは24戦19勝(9KO)2敗3分。アレクサンデル・ポベトキン(露)のWBAヘビー級王座に挑んで惜敗したマルコ・フック(セルビア/独)が、このままヘビー級転向を決めた場合はアフォラビが正王者に昇格する予定。フックがクルーザー級に留まる場合はアフォラビとのWBO内統一戦となる。敗れたブルドフは43戦39勝(28KO)4敗。

　また、同じくアンダーカードに登場したWBA世界ヘビー級3位のアレクサンデル・ユスティノフ(露/ベラルーシ)は、カールトン・マンスウェル(トリニダードトバゴ)に3回1分18秒TKO勝ちを収めた。35歳のユスティノフは26戦全勝(20KO)。マンスウェルは27戦22勝(17KO)5敗。