モレノ、デラ・モラと防衛戦?

　WBA世界バンタム級“スーパー王者”アンセルモ・モレノ(パナマ)の次期防衛戦は4月21日(日本時間22日)、メキシコシティで予定されているが、その相手としてデビッド・デラ・モラ(メキシコ)が候補に挙がっている。 　

　モレノは昨年12月、ビック・ダルチニャン(アルメニア/豪)の強打をも空転させた技巧派サウスポーで、「幽霊」の異名がある。 34戦32勝(11KO)1敗1分。一方のデラ・モラは昨年8月、亀田興毅(亀田)のWBA“レギュラー王座”に挑んだがダウンを喫して判定で惜敗。12月には再起戦を7回TKO勝ちで飾っている。25戦24勝(17KO)1敗。
　この日はIBF世界バンタム級王座を返上してスーパーバンタム級転向を表明したアブネル・マレス(メキシコ/米)も出場予定。こちらは元WBA世界フライ級&WBO世界バンタム級暫定王者エリック・モレル(プエルトリコ/米)との対戦が有力視されている。戦績は26歳のマレスが24戦23勝(13KO)1分。36歳のモレルが48戦46勝(23KO)2敗。
　スーパーバンタム級はWBO新王者ノニト・ドネア(比/米)を軸にWBC王者の西岡利晃(帝拳)、バンタム級から再転向が確実視されるホルヘ・アルセ(メキシコ)、WBA王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米)らの頂上決戦が計画されているが、彼らはいずれもトップランク社系。ゴールデンボーイ・プロモーションズ傘下のモレノとマレスは、これにすぐに参戦というわけにはいかないため、まずはふたりの直接対決が予想される。今回はその前哨戦といったところか。