42歳と45歳の元王者対決

　シルバー王座決定戦に臨む一方の主役は元WBC世界クルーザー級王者ジャコーベ・フラゴメニ(イタリア)。1969年8月生まれの42歳だ。01年5月に31歳でプロデビューし、08年10月に39歳で世界王座を獲得した経歴を持つ遅咲き選手として知られる。現在もWBC2位にランクされている。
　もうひとりの主役はWBC4位のシルビオ・ブランコ(イタリア)、45歳だ。こちらはプロデビューが24年前の1988年で、03年にWBA世界ライトヘビー級王座を獲得している。この王座は初防衛戦で失ったが、06年に39歳で奪回。そのときも初防衛戦で王座から滑り落ちたが、その後もコンスタントにリングに上がっている。
　戦績はフラゴメニが33戦29勝(12KO)3敗1分、ブランコが74戦62勝(37KO)10敗2分。世界上位にランクされるイタリア人同士の対決は事実上の挑戦者決定戦の意味を持っているが、ここはやはり“シルバー"王座の方が似合う?