アルセの試合は無冠戦

　当初、アルセは一度引き分けている元WBA世界フライ級王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)との決着戦を計画したが、パーラがノーランクであることを理由にWBOから却下された。その後、ランカーとの交渉を続けたが不調に終わり、現在のところ相手は元世界ランカーのジョバンニ・アンドラーデが最有力となっている。
この41歳のブラジル人は75戦62勝(50KO)13敗の戦績を残している強打者で、96年2月にはジョニー・タピア(米)の持つWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦(2回TKO負け)したこともある大ベテラン。近年もリング活動を続けてはいるが、のちに世界王者となったファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)やギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米)らの踏み台役に甘んじてきた。
32歳のアルセは67戦59勝(45KO)6敗2分。この試合のあと再びスーパーバンタム級に戻してノニト・ドネア(比/米)との対戦を目指すとしている。