[試合後談話]2025.8.12
フライ級の陣。永田丈晶と野上翔が真っ向から激突!

日本フライ級タイトルマッチが12日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで行われ、王者の永田丈晶(27=協栄)と同級1位の野上翔(24=RK蒲田)が熱戦を繰り広げた。
鬼門の初防衛戦のリングに上がった永田と、6戦目でタイトル初挑戦の野上による、サウスポー対決に注目が集まった。
序盤から野上が足を使いながら左オーバーハンド、右ボディを好打し、ペースを掌握。前に出た永田は、ボディを狙うが詰め切れず。その後も野上がリズム感のある攻撃でポイントを加点した。前半終了時時の公開採点をリードした野上は、左ボディを突き刺し攻勢。7回、永田は左ストレートで野上の腰を沈めさせると、ギアを上げて猛追。後半に入りグイグイと攻め立てたが、野上も懸命に打ち返した。前半の貯金を守った野上が、6戦目で新チャンピオンに輝いた。
タイトル初挑戦で新王者となった野上は、「まだまだ自分は弱い。相手の左をもらってしまい、右のガードの低さなど課題ばかり。こんなんじゃ世界にはたどり着けないが、1戦ごとに成長できている」と、戴冠直後も反省の弁を口にするストイックさを見せた。
明日、24歳の誕生日を迎える野上は二重の喜びとなった。「誕生日のことは、試合モードで考えてなかったが、柴田大地トレーナー、柳光和博会長も8月が誕生日なので、このベルトが皆のプレゼントになった」と笑顔を見せた。
コンビを組む柴田トレーナーは、かつて白井・具志堅スポーツジムでトレーナーとして活動していたが、ジムの閉鎖に伴い、RK蒲田ボクシングファミリーに移籍。以降、ジムの発展に尽力してきた。
野上は、「柴田トレーナーの教え子として、初のチャンピオンになることができた。これからも一緒に世界を目指していきたい」と、柴田氏への感謝の思いを述べました。
「トレーナーを続けて良かった」柴田大地トレーナー
柴田トレーナーは、「これまではサポート役が多かったが、RK蒲田に来て才能のある翔を担当できたことをうれしく思う。柳光会長に感謝しています。私の師匠は野木丈司トレーナーで、その指導に感謝しています。トレーナーとして続けてきて良かったと実感しています」と喜びを語った。
一方、初防衛に失敗した永田は、「前半はやりづらさがあった。後半は攻めることができたが、採点に響かなかった。7ラウンドに効かせた時に、いけるかなと思ったが、そこから崩せなかった。相手がサウスポーということもあり、いつもと攻め方を変えて、前後よりも常に相手を追い詰めながら進めようと思ったが…。今後のことは、まだ考えられない」と悔しさをにじませた。
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