ジミン氏が応援観戦

　協栄ジム時代にユーリ・アルバチャコフ(ロシア)やオルズベック・ナザロフ(キルギス)らを世界一に導いたロシアのトレーナー、ジミン・アレクサンドル氏が14日、後楽園ホールの試合に出場した佐々木基樹(帝拳)の応援に駆け付けた。 　

　ジミン氏は教え子のサーシャ・バクティン(協栄⇒沖縄WR)とともに数年前にロシアに拠点を戻し、サンクトペテルブルグをホームに活動している。夫人は仕事で東京とロシアを往復する機会が多いというが、ジミン氏自身は久しぶりの来日だった。
今回は昨年亡くなった恩人の墓参が主目的だったというが、ちょうどかつての門下生でもある佐々木の試合を観戦する機会に恵まれた。試合前後には佐々木に寄り添うジミン氏の姿があった。
63歳になったジミン氏だが、まったく老けた様子はない。「まだまだパワーあるよ。サーシャをはじめ毎日20人ぐらいのボクサーたちの練習を見ているからね。ユーリとも毎日のように会っているよ。もちろん彼も元気さ」。

　現在、ジミン氏はWBA世界ヘビー級王者アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)から乞われてトレーナーを務めている。「2月24日(日本時間25日)、ドイツでマルコ・フック(スロベニア/独)と防衛戦をするので要注目!」
　また、門下生の元WBA世界ヘビー級王者ニコライ・ワルーエフ(ロシア)は、ジミン氏によると引退状態だという。「彼は政府に関係する仕事を任されていて忙しいんだ」とのこと。
　そんなジミン氏の一押し選手はスーパーライト級欧州王者のデニス・シャーヒコフ(ロシア=26歳、28戦27勝16KO1分)。「近いうちに世界チャンピオンになるので、名前を覚えておいてほしい」と話した。