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判定3-0(117-111,117-111,115-113)で防衛に成功し、真新しい緑のOPBFベルトを引っ提げて控え室に戻った飯村は、小堀佑介会長、佐藤直樹トレーナー、セコンドに入った妻の真成美さんと並んで取材に応じた。リベンジ成功について、「相手は、前半はいい記憶があるので、空振りを多くさせて、前半はドローかポイントを取られてもいいと思っていた」と、試合の入り方から、佐藤トレーナーと作戦を練っていたことを明かした。

試合前の想定どおり、前半はプレスも強く、右ストレートと左フックを強振してきたドミンゴだったが、飯村は中盤以降のドミンゴの動きを感じ取っていた。「足がついてこなくなったので、パンチが入れられた。最後の最後はアッパーも当たった。(試合中も)不安はなかった」と、全幅の信頼を寄せる佐藤トレーナーの指示に従い、足を使って、ドミンゴの体力の消耗を待つことができた。「普段、取り入れてなかった寄せるボクシングなど、練習で色々なことが試せた」と、練習の成果に笑顔も見せた。

佐藤トレーナーは「前半ポイントを取られてもいいと思っていたが、取れてると思ったので、どこまで(当初の戦略を)引っ張るかを考えたが、信じてよかった」と、試合を振り返った。
チームに感謝の気持ちを何度も伝えたOPBFチャンピオンは、「佐藤トレーナーから、半歩前に出て、でも、反応できる距離で戦うよう指示を受けた。冷静にできてた」と、振り返り「同じ相手に連敗はできない」というプレッシャーに勝てたことに自信を深めた。

世界ランキング上位に入っているドミンゴに勝利したことで、世界も視野に入ってきた。「フライ級は、日本でよく試合をしている(WBO王者の)オラスクアガ選手も含めて、日本人選手が4本のベルトを持っているので、そういう話があれば、やるだけ。止まっていた時計がようやく動き始めた」と、さらなる高みを目指す覚悟を示した。
試合を見守った角海老宝石ジムの小堀佑介会長は、「最終回の最後まで集中して、そつのないディフェンスをした。いいアピールができた」と、飯村の世界挑戦を後押しした。
