[試合後会見]2025.4.22
WBO-AP王座決定戦はスリル満点! 結末は突然訪れた!

WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦が22日、後楽園ホールで開催された「Lemino フェニックスバトル133」のメインイベントで行われ、前チャンピオンの渡邊海(22=ライオンズ)と同級4位の石井龍誠(28=金子)が新王者の座を争った。
王座返り咲きを狙う渡邊とタイトル初挑戦の石井が、真剣で斬り合うような緊張感あふれる攻防を繰り広げた。
序盤からお互いに一発を狙い合う展開。2回、渡邊は右ストレートで相手のバランスを崩させるが、サウスポー石井も4回に左スレートを好打。危険なパンチを交錯させるが、なかなか当たらずラウンドが進んだ。距離が詰まった7回、渡邊が左フックをジャストミート! 痛烈なダウンを奪い、レフェリーストップに持ち込んだ。
王座奪還に成功した渡邊は「試合前は、いろいろなプレッシャーがあったが、ベルトが戻ってきてうれしい。それに尽きる」と、大粒の汗を拭いながら笑顔を見せた。
「一度、接近戦で勝負してみようと、ガードを固めて前に出たら、思いのほかパンチが当たった。(7ラウンド前に)父から『ボディからの返しの左フックが当たるぞ』とアドバイスされたのがハマった」と、勝負を決めた左フックについて振り返ると、「自分からもっと前に出ないといけないが、前回の試合より少し前に出ることができた」と及第点を与えた。
父・渡邊利矢トレーナーは「相手の土俵で倒したことに価値がある。これからさらに相手が強くなっていく中で、間違いなく今日みたいな展開も出てくるので、勝ち切ったのは大きい。勝負どころで決め切ることができた。今日は少し褒めたい」と語った。
王座統一戦を希望
今後の目標を聞かれた渡邊は、「防衛戦より、王座統一戦をしていきたい」とOPBF東洋太平洋同級王者の波田大和(28=帝拳)と日本同級王者の奈良井翼(25=RK蒲田)との王座統一戦を希望した。
一方、悔しい敗戦となった石井は、「手数が少なくポイントが取れていないので、合わされるのを覚悟で前に出た。カウンターを警戒して、追うことができなかった。まだまだ実力不足」と肩を落とした。
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