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[引退式]2025.4.20

元WBO-AP王者の加納陸が最後のリング

 WBOアジアパシフィック王座やOPBF東洋太平洋ミニマム級暫定王座など、数々のタイトルを獲得してきた加納陸(27=大成)が20日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催された「TAISEI BOXING PROMOTION.27」で引退式に臨んだ。

ラストファイトとなったオラスクアガ戦
 16歳で海外デビューを果たした加納氏は、17歳で日本デビューを遂げた。国内最年少世界王座奪取記録(18歳9ヶ月10日)を目指し、2016年8月にWBO世界ミニマム級王座決定戦に出場したが、高山勝成(当時仲里ジム所属)に敗れた。

 その後も、WBOアジアパシフィック王座2階級制覇を成し遂げるなど、関西のリングを盛り上げてきた。初の世界挑戦から8年後の昨年7月、アンソニー・オラスクアガ(26=米)と空位のWBO世界フライ級王座を争い、3回TKO負けしたのがラストファイトとなった。
「周りの支えがあって戦えた」
 マイクを握った加納氏は「なかなか勝負どころで勝ち切れず、悔しい思いをしたこともあったが、皆さんの応援に支えられて、ここまで来ることができた。自分のために始めたボクシングだったが、皆さんに喜んでもらいたくてやってきた。世界戦の舞台に上がることができるのは、ほんの一握り。2度も世界タイトルマッチを戦えたのは誇りです。大成ジムに入門して、息子のように迎え入れてくれた会長。両親、熱い声援をくれた皆さんのおかげで、ボクシングができた。これからも感謝の気持ちを忘れずに、過ごしていきたい」と挨拶した。
丸元大成会長と歩んできた
 加納氏と共に歩んできた丸元大成会長は、「陸は14歳で入門した時、とりわけ突出したものがなく、不器用なタイプだった。それでも5つのアジアタイトルを獲得し、2度の世界戦ができたのは努力の賜物。第二の人生の成功を願っている。本当にお疲れさまでした」と称賛の言葉を送った。

 セレモニーの最後には、10カウントゴングが打ち鳴らされた。
丸元大五郎(22=大成)にバトンタッチ
 興行終了後、囲み取材に応じた加納氏は「(オラスクアガ戦後には)練習しようとしたが、やる気が起きなかった。あの試合ですべてを出し切った」と、昨年末にグローブを吊るす決意を固めたことを明かした。

 今後は、父が経営しているタイル業を継ぎつつ、大成ジムでトレーナーとして後輩と支えていく考えだ。

 この日、丸元大成会長の長男・大五郎(22=大成)がデビュー戦を勝利した。加納氏は「彼が小学生の頃から一緒に練習をしてきたが、世界を獲ってほしい。ボクシングにおいて素直なところが大事だが、彼にはそれがある。素直なところを伸ばしてほしい」とエールを送り、自身が届かなかった夢を託した。
お疲れさまでした
 加納氏のことを初めて取材したのは、コロナ渦にあった2020年のことだった。決して大きなことを言わず、若いながらも落ち着いていて、気遣いができるボクサーだと感じた。発言の一つひとつに芯があり、自らが背負うものの重さを感じさせる選手だった。これからの人生での成功を、心より願っている。

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