[前日計量]2025.4.4
尾川堅一! 再び世界への扉をこじ開ける!

元IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王者の尾川堅一(37=帝拳)が4日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。
世界王座奪還を目指す尾川は、明日(5日)、後楽園ホールで開催される「第31回 DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のセミファイナル、スーパーフェザー級10回戦でメルチョル・ロダ(28=比)と拳を交える。
34戦目のリングに上がる尾川は、スーパーフェザー級リミットを100g下回る58.8kgでパスした。4月3日に発表されたWBO(世界ボクシング機構)最新ランキングで3位にアップ。「モチベーションが上がる」と気持ちを高めた。
重心の位置を変えた
キャリア15年目を迎える尾川だが、強さを求める姿勢は変わらない。「跳ねながら戦うのは、自分の良さでもあったが、重心を落とすことで、ガードが上がる」とポジショニングの改良に努めてきた。「以前、良かった時のことを思い出しながら、新しいことにも挑戦している。ただ、試合で出ないと意味がない。それが出せれば、(相手は)勝手に倒れる」と自信を示した。
今年2月の誕生日で37歳を迎えた。「年齢のことは気になる」と話しつつも、「前より良くなっている実感がある。できるところを見せたい」と語った。
国内男子最年長世界王座奪取記録の更新にも意欲を示した。現在は、元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏が35歳9ヶ月での最年長記録を持つが、5月11日(日)に井岡一翔(36=志成)がWBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級王者のフェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)に挑戦する。井岡が勝てば36歳1ヶ月での王座奪取となり、記録を更新する。
国内男子最年長世界王座奪取記録に意欲
尾川は「井岡さんが更新すると思うが、自分がすぐにその記録を更新したい。明日はもう一度世界に行くために試合」と意気込んだ。
一方、初来日のロダは、1kgアンダーの57.9kgでクリアした。計量後、取材に応じたロダは「相手は強いボクサー。どういう試合になるがわからないが、ベストを尽くすよ」と意気込みを語った。
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