内山、粟生ともやりたい

　暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)を11Rに左フックでキャンバスに沈める圧巻のKO劇で、4度目の防衛とともにWBA王座統一を果たしたWBA世界スーパーフェザー級統一王者・内山高志が2日、所属する都内のワタナベジムで会見を行った。

　長丁場の試合ながら傷ひとつない綺麗な顔で姿を現した内山は、右拳を少し痛めた以外は身体にダメージもなく、元旦は家でテレビを見てのんびり過ごしたとのこと。「試合内容には満足しているが、(昨年の右拳骨折後)実戦で右を打つのは初めてだったので大振りになった。ソリスを倒した左フックは、右の練習が出来ない間にモノにしたパンチ。10Rのボディが効いたからあの左が生きた。点数はつけるなら70点」と若干辛い自己評価。

　今後については「暫定がまた生まれたらしい(笑)。WBAが(統一戦を)やれと言うならやるし、リングサイドで観戦していた粟生選手にも、もちろん興味がある!」とWBC世界同級王者・粟生隆寛(帝拳)との2団体統一戦も含め、今年はファンが喜ぶ試合がしたいと語ると、同席した渡辺会長も「次の防衛戦は拳の治り具合にもよるが年に2〜3回のペースで、その中にビッグカードを入れたい」と話した。

　現在、日本が2団体を制するスーパーフェザー級。同じくミニマム級の井岡一翔(井岡)と八重樫東(大橋)の統一戦と並び、内山VS粟生の行方が2012年のホットな話題になりそうだ。　

　最後に「することもないので(笑)、正月明けの5日ぐらいから軽目の練習を始めたい」と語った内山は、『五反田で自転車レース』と変な初夢を見たらしい…。