コロラディートは切れ味抜群!!

　大晦日、「THE BEST OF BEST!!」でWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦を戦う"暫定"王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)が26日、チーム"コロラディート"を伴い都内・ワタナベジムで公開練習を披露、その実力の一端をボクシングモバイルが垣間見た!!

　入念なストレッチで身体をほぐしたソリスはリングに上がると、柔らかい上体の動きから左リードを中心に左ボディ・左フックを上下に打ち分け、鋭い左ボディをダブルで繰り出し、メキシカン特有の伸びのある右アッパーを打ち放つと、集まった報道陣の目は"暫定"王者のシャドーボクシングに釘付けとなった。　
　続けてアロヨ・トレーナーとのミット打ちでもシャドー同様、左リードを軸にワンツーから左ボディ・左フックと切れ味抜群で多彩な左コンビネーションを打ち込み、回転の速いワンツー連打でアロヨ氏のミットを跳ね上げると、ソリスは"大晦日決戦"に向け「ウチヤマ、準備は整っているぞ!!」と言わんばかりの軽快な動きを見せた。

　ソリスのトレーナーを務めるアロヨ氏は「ウチヤマはソリスも話していたが、非常にスマートであり、力強くクレバーなボクサーだ!!」と内山を分析し、続けて「だがソリスはとても完成度が高く、気持ちが強いボクサーである。そして何より勝利に対して貪欲だ。31日の戦いはソリスにとってステップとなるであろう。ウチヤマの出方によるが、打ち合うなら我々も打ち合う!!そしてメキシコにタイトルを持って帰るよ」と自信をうかがわせた。

　ソリスの公開練習を視察した内山のトレーナーを務める佐々木氏は「イメージ通りです。メキシカンらしい動きで、リズムが独特ですよ。あのリズムには要注意でしょう。それと左が多彩で、特にコンビネーションを打ち込むときは"切れ"ますね。フック・アッパーは見え難いかも」と左のパンチとコンビネーションに警戒が必要とボクシングモバイルに語るも、その目は"KO Dynemite"の王座統一に確かな自信を掴んだ様子であった。

　練習終了後、カメランの要請に応えソリスは上半身裸となり、何パターンものポージングで多くのフラッシュを浴び満足気な表情を浮かべた。そして撮影が終了すると、ソリスは集まった報道陣に「アリガトウ!!」と笑顔で手を振り、ワタナベジムを後にしたのであった。

　ホルヘ・ソリスは集まった報道陣の数に気を良くしたのか、想像以上にその"引き出し"を公開し、世界のリングで戦い抜いてきた実力を見せつけた。　
　"KO Dynemite"VS"コロラディート"のWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦は、まさに世界が注目する"世紀の一戦"となるであろう。

■THE BEST OF BEST!!
WBA世界Sフェザー級王座統一戦12回戦
正規王者・内山高志(ワタナベ)VS暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)
■日時:12月31日(土)
■会場:横浜文化体育館
■前座開始:17時00分
■お問合せ:ワタナベジムTEL.03-5449-3278