[試合後談話]2025.1.18
飯村樹輝弥がベルトを懸けて、フィリピンの世界ランカーと激突!
前日本フライ級王者の飯村樹輝弥(27=角海老宝石)が18日、後楽園ホールで開催された「第28回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のセミファイナルに出場。IBF(国際ボクシング連盟)同級12位のローレンス・ドゥアムAG(26=比)と空位のOPBF東洋太平洋フライ級王座を争った。
日本タイトルを返上してアジア王座に標準を定めた飯村は、ベルトを奪うことができたのか?
序盤から飯村がプレスをかけて、右ボディストレートを軸にポイントを連取。4ラウンド終了の公開採点でリードした。5回になると、ローレンスは独特のリズムで反撃に転じると、6回に相手の右目上を切り裂いた。しかし、飯村は7回、ジャブを軸にペースを取り戻し、8回終了時の公開採点で差を広げた。終盤は、手数を増やしたローレンスだが、飯村も押し負けず手数で応戦した。4〜6ポイント差をつけた飯村が、OPBF東洋太平洋フライ級新王者に輝いた。
試合後、取材に応じた飯村は、「良い経験になった。相手は世界ランカーで、立場としては自分が挑戦者のつもりで戦った。いろいろなプレッシャーの中で勝って、解放された」と、安どの表情を浮かべた。
昨年8月、第一子となる望杏(のあ)ちゃんが誕生。この日、後楽園ホールに来場した長女に強い父の姿を見せた。飯村は試合に集中するため、ジムの近くにマンションを借りて調整した。「トレーナーや奥さん、姉に支えられ、皆が自分のために動いてくれていた。本当に感謝している」。
世界ランカーを撃破し、世界ランキング入りが確実な飯村だが、「一戦必勝でいく」と、これまで通り目の前の試合をクリアしていく。
WBA(世界ボクシング協会)王者がユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)、WBC(世界ボクシング評議会)王者が寺地拳四朗(33=BMB)、WBO(世界ボクシング機構)王者がアンソニー・オラスクアガ(26=米)が君臨しているフライ級世界戦線。飯村が世界への扉をこじ開ける!
一方、最後まで食い下がったローレンスは「(飯村は)ヒット&アウェーが印象的で素早かったが、自分もパンチを当てて、ストレートでカットさせることができた。五分五分だった」と強がった。
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