[公開練習]2024.12.3
西田凌佑! 必殺技に磨きをかけ、初防衛戦に挑む!

IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者の西田凌佑(28=六島)が3日、大阪市内のジムで公開練習に臨んだ。
西田は、12月15日(日)、大阪・住吉スポーツセンターで開催される「U-NEXT BOXING」のメインイベントで、同級14位のアヌチャイ・ドーンスア(28=タイ)を迎えて初防衛戦に挑む。
公開練習に臨んだ西田は、試合まで残り12日という緊張感の中でも、いつも通り落ち着いた様子で、チャンピオンとしての風格を漂わせた。体格に恵まれた西田は、減量への苦労があるが、今回はいつもより早めに体重を落とし始めており、順調そのもの。リミットまで残り3.5kg、試合1週間前には、残り2kgまで減らす計画だ。
会見に同席した六島ジムの枝川孝会長は、「ナックルでしっかりと当てられるようになり、パンチ力がついた。良い試合をしてくれるでしょう」と、西田の成長を称賛。その上で、「武市(武市晃輔チーフトレーナー)と取り組んでいる作戦がハマれば、KO勝ちもある」と、KO防衛に期待を寄せた。
スパーリングで要所要所で出しているようで、西田は「以前より、(そのパンチに)手応えを感じている」と言葉に力を込めた。必殺パンチは秘密ということで、当日までのお楽しみだ。
今回の試合に向けて、日本スーパーバンタム級1位の石井渡士也(23=RE:BOOT)、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級6位の辰吉寿以輝(28=大阪帝拳)、日本スーパーバンタム級4位の辻永遠(24=勝輝)、日本バンタム級2位のデカナルド闘凜生(28=六島)らと合計80ラウンドのスパーリングで調整してきた。
武市トレーナーは「これが出たらKOに繋がるという攻撃パターンを用意してきた」と話すと、「ただ、攻撃重視になると、西田のボクシングが崩れてしまう。距離と前の手の差し合いで負けないこと。殴り合いだけがボクシングではない。技術を見てほしい。タイトルマッチになれば、下位ランカーでも強さを発揮してくる。足元をすくわれないように、手綱を引くことが自分の仕事」と語った。
会見後には、シャドーボクシングやミット打ち、サンドバッグ打ちを披露。特にミット打ちでは、貫通力のある左ストレートでジム内に快音を響かせた。さらに角度を変えながらの右フックを叩き込み、絶好調をアピール。汗もよく出ており、調子の良さを伺わせた。
西田は「力づくではなく、自分のボクシングで崩していく。まずは、この試合を勝つこと」と強い意志を表明。日本人選手が独占するバンタム級世界チャンピオンの一角を担う西田が、地元大阪で実力を証明する!
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