フェザー級王者サリドが無冠戦

○オルランド・サリド(メキシコ)
　8回TKO
●ウェング・ハヤ(比)

　当初、サリドは2度目の防衛戦を行う予定だったが、相手側の事情でキャンセルになり、代わりにハヤとのノンタイトル戦に変更された経緯がある。そんなことがサリドのモチベーションに影響したのか、この日の王者は精彩を欠いた。1回、2回こそ互角だったが、3回終了間際にハヤの左フックを浴びてダウンを喫してしまう。しかもダメージは深刻だった。この窮地をゴングで救われたサリドだったが、続く4回に再びダウン。あわや大番狂わせかと地元のファンを慌てさせたサリドだが徐々に立て直し、8回にストップに持ち込んだ。
　3月にファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)との再戦が計画されているサリドは、50戦37勝(24KO)11敗1分1無効試合。金星を逃したハヤは20戦15勝(8KO)5敗。

　なお、この日の前座には前IBF世界スーパーフライ級王者クリスチャン・ミハレス(メキシコ)が登場、来日経験もあるサウスポーのアレハンドロ・バルデス(メキシコ)に3回KO勝ちを収めている。
　バンタム級で世界挑戦を狙うミハレスは52戦44勝(20KO)6敗2分。長谷川穂積(真正)に挑戦した経験を持つバルデスは34戦25勝(19KO)7敗2分。