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[世界戦速報と試合後会見]2024.10.13

寺地拳四朗がフライ級で世界2階級制覇へ!

 WBC(世界ボクシング評議会)フライ級1位の寺地拳四朗(32=BMB)が13日、東京・有明アリーナで開催された「Prime Video Boxing 10」DAY1で同級2位のクリストファー・ロサレス(30=ニカラグア)と空位の王座を争った。

 フライ級転向初戦で世界2階級制覇を狙う拳四朗と、3団体統一スーパーミドル級王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が応援に駆け付ける中、王座返り咲きを目指すロサレスが真っ向勝負した。
2階級制覇を達成!
 世界2階級制覇を狙う拳四朗。対する元王者のロサレスは世界スーパーミドル級3団体王者のサウル・カネロ・アルバレスが応援についた。初回、拳四朗がジャブを飛ばしてリズムを作ると、3回には右カウンターからロープに詰めての連打で山場を作る。4回、ロサレスもスイッチを取り入れながら、左オーバーハンドで拳四朗のバランスを崩すが、そこを立て直した拳四朗が、ジャブから出入りのボクシングでポイントを連取。反撃を狙ったロサレスだが、鼻のダメージが顕著に見え始めた。11回が始まってすぐにロサレスにドクターチェックが入った結果、試合続行不能の判断。拳四朗が世界2階級制覇を成し遂げた。
フライ級でも強い拳四朗!
 世界2階級制覇を達成した拳四朗は、「練習通りに自分の動きをブレずに突き通すことができた。ジャブを意識して戦ったが、2〜3ラウンドから当たり始めたので、冷静に進めることができた。相手の鼻が折れてるのはわかった。どのパンチかわからないが、メンタルを削れたと思う。(相手がグラついた時、チャンスだったが)向こうは足を止めて打ち合うのが好きなので、(打ち合いには)付き合わず、自分のボクシングをした」と冷静に試合を振り返った。
さらなる高みへ
 コンビを組む加藤健太トレーナーは、「中盤は向こうが仕掛けてきたが、落ち着いて自分のペースを崩さずに、試合を進めることができた。まだまだ伸ばしたいところもある。練習でできて、試合でできないところもある。必要、不必要な技術を見極めていきたい」と、拳四朗のさらなる成長に期待した。
サウル・カネロ・アルバレスが応援したが…
  悔しい敗戦となったロサレスは、ダメージが深く、会見は中止になった。
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