グローブチェックで大混乱

　7日、大阪府立体育会館で開催される「亀田祭り2011」。WBA世界スーパーフライ級ならびにWBA世界バンタム級タイトルマッチの調印式が5日、大阪市内のホテルで波乱の展開をみせた。

　調印後のグローブチェックで、亀田大毅(亀田)の挑戦を受けるWBA世界スーパーフライ級王者テーパリットゴーキャットジム(タイ)陣営が、使用するSEYER製8オンスのグローブに不公平があると猛抗議!大毅は黒、テーパリットは赤のグローブが支給されたが「厚みが違う。黒の方が薄い」と壇上を混乱させた。
　JBCの説明によると、テーパリット側が亀田ジムと交わした契約書に、"グローブの色の選択権は亀田ジムにある"という記載があったとのこと。
この日、都合で不在のスーパーバイザーであるニカラグアのレンソ・バグナリオル氏の到着を待って、再び協議する事となった。

　代表質問で大毅の印象を聞かれたテーパリットは、「今までの彼の試合を見たが、恐れる気持ちもない。大毅をKOする確信がある」とし、「7Rで倒して見せる」と高らかに宣言。「テーパリットの名を日本中に知らしめる為に頑張る」とやる気満々!

　その発言を受け大毅は、「自分は、元々スーパーフライ級。この階級で俺に勝てる相手はいない」とし、練習通りにやれば、3Rに終わる」と静かに語った。

　セミで行われるWBA世界バンタム級タイトルマッチに臨む両者。
　王者・亀田興毅(亀田)は、「コンデションは最高!」とし、「俺のグローブ(ウィニング製8オンス)はシルバー。初めて俺のイメージカラー勝負や」とご満悦。「大毅の相手みたいに、突っ込まれなくて良かった良かった」と笑みをこぼした。

　一方、挑戦者のWBA世界バンタム級12位マリオ・マシアス(メキシコ)は、「興毅の事を、人として敬意を払っている」とし、「世界タイトルに挑戦出来る事を嬉しく思っている」とこちらは、優等生発言に終わった。