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[帰国取材]2024.6.10

井上尚弥がニューヨークから帰国!

 ニューヨークで行われた全米ボクシング記者協会による、2023年の年間最優秀選手賞「シュガー・レイ・ロビンソン賞」の授賞式に出席するために渡米していたスーパーバンタム級世界4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が10日、笑顔で帰国した。

「期待されているのを実感した」
 羽田国際空港で取材に応じた井上は、「表彰式に出席して、期待されているのを感じた。以前(2022年9月)、ロサンゼルスでスパーリング合宿した時と比べて、知名度が上がっている。良い結果を出してきたのが(知名度アップに)つながっている」と、ニューヨーク滞在の感想を語った。

 拳に磨きをかけつづけて、自身の強さだけで世界のトップ中のトップまで上り詰めた事実を改めて実感した。

世界の井上尚弥!

 大橋ジムの大橋秀行会長によると、トップランク興行を観戦した際、モンスターが会場入りしただけで大歓声が起こり、ホテルや街を歩いていても、現地の学生たちが気がつき、写真撮影をねだったという。「本当に驚いた。日本ボクシング史上、こんな選手はいないよ」。
米国のリングにも前向き
 現地時間7日には、ヤンキーススタジアムで、ヤンキース対ドジャース戦を観戦し、先発登板したロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手と対面して情報交換した。会話したのはわずかだったが、「他ジャンルのトップアスリートと会って刺激になった。こういう出会いは大事」と、ともに世界の頂点で活躍するアスリートにしかわかりえないことがあったようだ。

 井上は、「評価されているのなら、また(米国で)やりたい」と今後、米国のリングに上がる可能性にも言及した。大橋会長は、「ボブ・アラム(トップランク社CEO)も望んでいるし、米国ファンもすごく望んでいるのを感じる。(米国の試合も)ありじゃないかな」と付け加えた。

 これからモンスターが誰と試合をするのかはもちろんのこと、どこ(場所)のリングに上がるのかにも毎回注目が集まる。
記念楯(9.5kg)
 スーパーバンタム級に上げてから1年も経たず、世界4団体統一を成し遂げ、向かうところ敵なし状態。早くもフェザー級の世界チャンピオンからラブコールを受けている。しかし、「イメージとしてはあと4〜5試合、スーパーバンタム級で来年いっぱいまで(闘うつもり)。体の感覚的に、フェザー級は再来年」と、すぐの階級変更には否定的だったが、フェザー級も視野に入れている。

フェザー級進出は再来年

 取材後には、年間最優秀選手賞の副賞として贈られた記念楯(9.5kg)を掲げて写真撮影した。

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