伊藤、平常心で臨む!

　WBC女子世界アトム級王者"ピンクのサウスポー"小関桃(青木)に挑む同級14位・伊藤まみ(イマオカ)が26日、都内で公開練習を行った。
　初のタイトル戦が世界挑戦となった伊藤だが、コンディションも良好な様子で、試合には平常心で臨みたいと語った。

　王者・小関について伊藤は「サウスポーへの苦手意識はないが、止まったらパンチをまとめられてしまうと思う。まだまだガードが下がるなど基本的な課題を残したままだが、たっぷり走りこんだので10ラウンド動き続ける自信はある」とし、どこかの場面で打ち合いになるとも予想した。

　初のタイトル戦については「プレッシャーは感じている。もちろんベルトは獲りたいが、普通に、カッとならずに平常心でリングに上がりたい。今回だけは冷静に戦いたい」と笑顔で答えた。

　公開練習では、2ラウンドのマスボクシングを披露。パンチへの反応が良く、リングを前後左右に動くなど身体も軽そうで、万全の調整具合を見せていた伊藤。試合当日は、震災で被災した地元・東北の親類や東京の職場などからも応援団が駆けつけるようで、「被災した人たちを元気づけられる、熱い試合がしたい」と意気込んだ。

　同ジム斉藤会長は「王者の独特のテンポは警戒している。伊藤は不器用でもハートが強いので、初回からしっかりとついていきたい。作戦も考えている」と話したが、最後には笑顔で「何でもいいから勝ちたい!」と、ジム初のベルト獲得へ期待を寄せていた。