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休養王者扱いとされたWBA世界スーパーフライ級王者・清水智信(金子)に代わって、暫定王者のテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)が正規王者となったが、WBAは早くも空位(?)となった暫定王座決定戦を12月10日(日本時間11日)、メキシコ・キンタナロー州コスメル島で同級7位ホセ・サルガド(メキシコ)とバンタム級4位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)との間で行うと発表した。
ちなみにWBAは、清水の休養王座は正規と同格だと説明している。
ちなみにWBAは、清水の休養王座は正規と同格だと説明している。
内山の統一戦は…
また、12月31日に暫定王者ホルへ・ソリス(メキシコ)と統一戦を戦う内山高志(ワタナベ)が保持するWBA世界スーパーフェザー級王座でも、今月3日に暫定王者決定戦が開催され、ブライアン・バスケス(コスタリカ)が暫定王座に就いた。
同階級に二人の暫定王者が存在する事態となったが、WBAは先頃ソリスの暫定王座を剥奪したとの知らせもある。はたして、内山の世界が統一戦として位置付けられるのか…。
同階級に二人の暫定王者が存在する事態となったが、WBAは先頃ソリスの暫定王座を剥奪したとの知らせもある。はたして、内山の世界が統一戦として位置付けられるのか…。
そもそも暫定王座とは、正規王者がなんらかの理由で防衛戦を戦えない場合に限り、その言葉通り暫定的に設置される王座のはずだが、WBAに限っては違うようだ。参考までにメジャー4団体と呼ばれる各世界団体の王者数を記してみた。
2011.11.16現在 全17階級
■WBA 34人
(暫定8、休養1、スーパー8)
■WBC 19人
(暫定0、ダイヤモンド1、休養2、空位1 ※シルバー除く)
■WBO 16人
(暫定0、空位1)
■IBF 17人
(暫定0)
このようにWBAの王者数が突出しているのがわかる。
以前は他団体でも暫定王座乱立が問題となっていたが、近年段階的に廃止された。WBCでは暫定王座の対応策として昨年末にシルバー王座が設けられ、シルバー王者のベルトは世界王座の緑ベースに金色のバックルではなく銀色となり、この色分けが正規とシルバーの格の違いとなっている(シルバー戦を世界タイトル戦としている国もあり問題も発生)。
2011.11.16現在 全17階級
■WBA 34人
(暫定8、休養1、スーパー8)
■WBC 19人
(暫定0、ダイヤモンド1、休養2、空位1 ※シルバー除く)
■WBO 16人
(暫定0、空位1)
■IBF 17人
(暫定0)
このようにWBAの王者数が突出しているのがわかる。
以前は他団体でも暫定王座乱立が問題となっていたが、近年段階的に廃止された。WBCでは暫定王座の対応策として昨年末にシルバー王座が設けられ、シルバー王者のベルトは世界王座の緑ベースに金色のバックルではなく銀色となり、この色分けが正規とシルバーの格の違いとなっている(シルバー戦を世界タイトル戦としている国もあり問題も発生)。
左:清水 右:カサレス
日本ボクシングコミッションは、今年に入りWBAの暫定戦を国内では認めない方針を打ち出したが、皮肉にもこれが清水を休養王者とする一因になってしまった。
本来は厳格に守られるべき世界王座が、同団体同階級でこれだけ無造作に乱発されるのであれば、ボクシング界は新たな議論を交わす時期にきているのかも知れない。
本来は厳格に守られるべき世界王座が、同団体同階級でこれだけ無造作に乱発されるのであれば、ボクシング界は新たな議論を交わす時期にきているのかも知れない。
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