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[試合後会見]2024.2.22

松本圭佑vs前田稔輝! ハイレベルな技術戦!

 日本フェザー級タイトルマッチ、王者の松本圭佑(24=大橋)対同級1位の前田稔輝(27=グリーンツダ)が22日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル110」のセミファイナルで行われた。

 チャンピオンカーニバル注目の一戦。緊張感あふれる空気が流れる中、決戦のゴングが鳴り響いた!
松本圭佑(大橋)がV2に成功

 テンポのいいスリリングな展開。サウスポー前田の速いパンチにカウンターをコンパクトに合わせた松本。最初にダウンを奪ったのは4回に右カウンターを合わせた松本。右目下の腫れが気になり始めた前田もプレスをかけて対抗した。中盤からは、松本がステップで前田の左を避けてリズムを作った。最終10回、前田の左ストレートが顔面を捉えると、松本は思わずダウン。しかし、すぐに立ち上がった松本は、難を逃れて防衛に成功した。ボクシングの醍醐味が凝縮した試合に、超満員の会場からは大きな拍手が送られた。

「集中力が切れてしまった」
 技術戦を制した松本は「右のカウンターは自然の流れで出た。パンチが流れないようにするのが課題だったので、相手の左のショートに上手く対応できた」と冷静に試合を振り返ると、「ダウンは足が着地していない時にもらってしまった。ダメージはなかったが、もったいなかった」と最終ラウンドに喫したダウンを悔やんだ。

 続けて「集中力が切れてしまうのが課題。競っていたら(集中力が)切れないが、ポイントが取れていると思うと、集中の線が緩んでしまう。ここは甘さが出たと思う」と反省するのも忘れなかった。
「もっと強くなる」
 松本好二トレーナーは「9ラウンドまではパーフェクト。サウスポーに対して右カウンターを合わせて勝てたので、そこは認めてあげたい」と及第点を与えた。

 指名挑戦者を撃破した松本は「チャンスが来たら(世界を)やりたいが、会長が決めた試合を勝ち進んでいきたい。引き続き、強くなる練習をしていく」とさらなる精進を誓った。
「チャンピオンの強さを感じた」
 一方、2度目の挑戦も実らなかった前田は、「立ち上がりは良かったが、膠着状態でタイミング良くパンチをもらってしまい、そこからリズムが崩れた。のけぞってしまう悪いところが出てしまった。9ラウンドから相手のパンチを外して狙うことを意識して、ダウンを奪うことができた。左がピンポイントで当たらず、(松本選手は)カウンターや相撃ち時のパンチの角度の違いなどが今までで1番上手く、チャンピオンとそれ以外の選手の差を感じた」と松本の強さを認めた。それでも「気持ちを作り直して、今後もやっていきたい」と再起を誓った。
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