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[発表会見]2024.2.21

佐々木尽が帰ってくる!

ウェルター級2本目のベルトを狙う

 八王子中屋ジムは21日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で記者会見を開き、WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の佐々木尽(22=八王子中屋)の次戦を発表した。

 佐々木は、5月16日(木)、後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING」のメインイベントで、同級1位のジョー・ノイナイ(28=比国)を迎えて3度目の防衛戦に臨む。さらに空位のOPBF東洋太平洋王座も懸けられることとなった。
10ヶ月ぶりのリング
 佐々木は、昨年7月に星大翔(26=角海老宝石)に11回TKO勝ちし2度目の防衛に成功。しかし、試合前から痛めていた左肩が試合で悪化。その後、左肩腱板断裂と診断され手術した。10ヶ月ぶりにリングに上がる佐々木は「タイトルマッチより、試合ができることがすごくうれしい。手術をした時は引退しないといけないのかもしれないと悩んだが、リハビリやトレーニングを重ねて、ここまで回復した。また試合ができることが幸せ」と素直な気持ちを述べた。

試合までに100%に持っていく

 「怪我をする前の状態が100%だとしたら今は60%。今もフルスイングで打っているが、試合となったらどうなるかわからない」と話したが、「試合まであと3ヶ月あれば、100%に持っていける」と自信を口にした。
ジョー・ノイナイ(フィリピン)
 拳を交えるノイナイは、元WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者で、かつて阿部麗也(30=KG大和)や坂晃典(32=仲里)、清水聡(37=大橋)、尾川堅一(36=帝拳)といったトップボクサーと対戦しており、ウェルター級転向後は4連勝と絶好調。現在、IBFパンパシフィック王座とフィリピン国内王座を保持している。
「レベルの違いを見せる」
 最近の試合を映像を見た佐々木は「(ウェルター級に上げて)パンチが重くなっていてパワフル。左ストレートはスピードがある」と警戒。その上で、「スーパーフェザー級から上げてきた選手なので、レベルが違うところを見せる」と王者の自覚を示した。
中屋廣隆チーフトレーナー
 中屋廣隆チーフトレーナーは「復帰してからスピードがアップしていた。力の抜き方と入れ方、体の使い方で最小限の動きで最大のパワーを出す。すべてが合ってスピードにつながっていくので、当然、破壊力も増している。まだスパーリングをしていないので証明されていないが、自分が見る限りでは変わった」と佐々木の成長に目を細めた。
日本人初の世界ウェルター級王者へ
 中屋一生会長は「ウェルター級は、世界への新しい壁がある階級。今は世界で戦っていく実力をつける期間。この試合が終わってから、米国でのスパーリング合宿をさせて成長度合いを見定めていきたい。成長を感じたら世界トツプレベルとの選手とさせたい」と日本人初のウェルター級世界チャンピオン育成計画について明かすと、「佐々木はアマチュアでは1勝3敗で、ほぼプロ叩き上げ。叩き上げ代表として、日本のボクシングの良さ(叩き上げから勝ち上がっていく)を世界に証明することを期待している」と熱く語った。

絶対にKO!

 佐々木は「来年の後半には世界タイトルマッチをしているイメージ。次戦は、インパクトを残す。絶対にKO!」と拳を握り締めた。

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