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[年間賞]2024.2.19

堤聖也が努力・敢闘賞受賞!

 2023年度年間優秀選手表彰式が19日、 東京ドームホテルドームで開催された。努力・敢闘賞は前日本バンタム級王者戦の堤聖也(28=角海老宝石)が初受賞した。穴口一輝(享年23=真正)との日本バンタム級タイトルマッチ(2023年12月26日)が年間最高試合(世界戦以外)に選出されたので、ダブル受賞となった。
「年間最高試合に選んでもらえてよかった」
 囲み取材に応じた堤は「昨年は、指名試合とトーナメントを優勝して成長できた1年。敢闘賞に選んでいただき光栄です」と話すと、「いろいろな意見があるが、この試合(穴口戦)を年間最高試合に選んでもらって良かった」と心境を語った。
堤聖也vs穴口一輝戦
 「試合内容、あの30分間だけを見ると、お互いの持ち味を出した。やった僕らにしかわからないことがある。穴口選手は本物のボクサー。この日、一緒にいられなかったのが本当に悔やまれる。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と振り返った。
「拳に思いを乗せて世界を獲る」
 「ずっと覚悟してボクシングをしている。いつも試合前はこれで終わるかもしれないと、そういうことを考えているので、心のどこかで覚悟というのはあった。家族のことを思うと何も言葉が出ない。僕は何も言えないです」と、自らに言い聞かせるように語った。

 「あの試合は誇りに思っている。ボクシングは人生の潰し合いだと思っている。戦ってきた人たちの思いはある。僕の拳に彼らの思いが乗っているので、それをすべて覚悟した上で、僕のスタイルを見せていきたい。世界は必ず獲ります」と言葉に力を込めた。
井上尚弥(大橋)
 選手を代表してマイクを握った井上尚弥(30=大橋)は「僕ら選手は、覚悟を持ってリングに上がっている。そして、ボクシングとは、勇気や感動を与えるとともに、常に危険と隣り合わせのスポーツなんだと、再認識しなければならないこと。そして、今お伝えしたいことは、(昨年の)12月26日の国内年間最高試合を受賞した、穴口選手の試合はファンの皆さんの心の中で、生き続け、輝き続けることだと思う」と挨拶した。

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