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[試合後会見]2024.2.16

壮絶KO決着! 坂晃典vs鯉渕健!

 OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦、同級5位の坂晃典(32=仲里)対同級6位の鯉渕健(27=横浜光)が16日、後楽園ホールで開催された「LIFE TIME BOXING FIGHTS 19」のメインイベントで行われた。

 再起戦で王座返り咲きのチャンスを掴んだ坂と、タイトル初挑戦の鯉渕による強打者対決は、初回から激しいパンチの応酬を繰り広げた。
坂晃典(仲里)がTKO勝ち
 ジャブから丁寧な組み立てを見せる坂に対し、鯉渕はガードを固めて右フックを強振。積極的な攻撃を見せた。2回、坂は右アッパーからワンツーを好打し反撃。偶然のバッティングで坂は左目上、鯉渕は左側頭部をカットした。3回、坂がワンツーで左目上を切り裂きペースを維持。守勢を強いられた鯉渕だが、右オーバーハンドでぐらつかせて形勢逆転。坂は一転ピンチに陥った。それでも坂は慌てることなく、ジャブから右ストレートを叩きつけた。ガードの上でも鯉渕の傷口は広がっていった。5回、坂は的確なコンビネーションを決めると、レフェリーは3度目のドクターチェックを要請。これ以上の試合続行は不能と判断して、試合をストップした。
「試合内容には納得していない」
 控室に戻ってきた坂は「勝ったんだなぁ。疲れたな」との勝利に安堵した。試合内容には納得していないようで、「これだけサポートしてもらってこの内容。最後は力づくだった。自分自身が期待した内容ではなかった」と反省したが、「坂晃典ってこういうボクサーなので、(お客さんの)期待通りかもしれないですね」と笑顔を見せた。
OPBF王座獲得に成功
 OPBF王座は2度目の挑戦で獲得した。坂は「このベルトは憧れの正男さん(仲村正男=第38代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者)が持っていたもの。獲ることができて、本当にうれしい」と勝利の味を噛み締めた。
「力は出し切った」
 一方、敗れた鯉渕は左目上の応急処置を終えた後に取材に応じた。「右で効かせたが、前に出るだけでなく踏み込んでワンツーを当てたりとかやりようがあった。悔しいですね」と唇を噛み締めた。それでも、「ベルトが欲しくて、とにかくがむしゃらに攻めた。熱くなりすぎたが力は出し切った」と気丈に答えた。
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