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[ニュース]2024.1.29

井上尚弥「東京ドームは最大のモチベーション」

 スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)が29日、都内で「WOWOWエキサイトマッチ エキサイトマッチSP 井上尚弥vsタパレス」の収録に臨んだ。

 収録後に囲み取材に応じた井上は、「東京ドームで試合をすることが最大のモチベーション。これだけ大きな会場でやれることを、うれしく思いながらやっていきたい」と、5月に東京ドームでの対戦が噂されるルイス・ネリ(29=メキシコ)について熱く語った。

 東京ドームでのボクシング興行は、1990年2月のマイク・タイソン(米)対ジェームス・バスター・ダグラス(米)による世界3団体ヘビー級タイトルマッチ以来、34年間行われていない。
東京ドームでのボクシング興行は34年ぶり
 東京ドームでのボクシング興行は過去2度行われたが、いずれもタイソンがメインイベントを務めており、日本人ボクサーとしては初めてのことだ。「ボクサーで東京ドームでメインを張れる。そこはモチベーションになる」と言葉に力を込めると、「あとはそこを満員にできるか」と語った。

 「自分の試合は平日が多いので、報道されている日にちと東京ドームの空き状況を見ると、なんとなくここかな(5月6日)という日が見えてくる。(祝日のため)お客さんも来やすいのではないか」。
「(ネリは)侮れない相手」
 番組収録中にネリの印象を聞かれた井上は、「スーパーバンタム級で戦っていく中でのターゲットの一人。思い切りがいいので皆、巻き込まれてしまう。プラス打たれ強くて度胸がある」と言うと、囲み取材でも、「回転力の中に力強さある。侮れない相手」と警戒した。何度かネリの映像は見たことがあるようで、これからじっくりと研究していくようだ。
「自分とネリの戦い」
 一部のファンの中には、山中慎介戦で起こしたドーピング疑惑と体重超過の過去があるネリに対し、対戦に否定的な意見も出ている。それに対し、「順を追って挑戦者決定戦をこなしているし、日本での過去の因縁を持ち込んで、試合をしようという気はない」と私見を述べた。しかし、「試合が決まって、相手陣営や本人が日本での過去のことを発言したり、持ち込んでくるのではあれば、山中さんを応援していたファンの気持ちを持って挑みたい。向こうの出方次第」と語った。
ルイス・ネリ(メキシコ)
 ネリは、2017年8月の山中第1戦の後の薬物検査で、陽性反応を示したことが判明。さらに2018年3月に行われた第2戦で、体重超過し王座をはく奪され、日本ボクシングコミッション(JBC)から無期限の国内活動停止処分を受けている。ただし、規定改定で処分開始日から3年が経過すれば、再申請が可能となった。
1月中旬にジムワークを再開
 タパレス戦後は1月6日にはロードワークを始めて、1月中旬にジムワークを再開している。

WOWOWエキサイトマッチSP 井上尚弥vsタパレス

放送・配信日 2月5日(月)午後9:00〜 【WOWOWライブ】【WOWOWオンデマンド】

対戦カード
4団体世界スーパーバンタム級王座統一戦 井上尚弥vsマーロン・タパレス

64.5kg契約8回戦 平岡アンディvsセバスチャン・ディアス

54.5kg契約8回戦 武井由樹vsマリオ・ディアス

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