パッキャオvsマルケス試合後会見

　11月12日(日本時間13日)米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチ、マニー・パッキャオ(比)vsファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の試合後会見がアリーナに隣接するメディアセンターで行われた。

　両者が会見場に到着するまで、壇上に上がったのはこの試合をプロモートしたトップランク社代表、ボブ・アラム氏。アラム氏はアリーナからを出る際、メキシコのマルケスファンにブーイングと罵声を浴びせられ、「リンチされて殺されるかと思った」と会見に集まったメディアの笑いを誘った。しかし、「冗談じゃないんだよ。これは4度目の対戦をしないとメキシコに二度と行けなくなる。」とパッキャオvsマルケス�Wの可能性を示唆。

　アラム氏の会見が終了してまもなく、先に現れたのはファン・マヌエル・マルケス。「これ以上、何をすればいいのかわからないよ」とジャッジの採点に不満というよりも、呆れた感じだ。「会場の声を聴けばどちらが勝者かわかる。考えが違ったのは、あのジャッジ3人だけだ。」
引退するのかと質問されると、「家族と話しをして進退は決めるが、この試合も“また”勝ったと思っているし、長いトレーニングをして準備してきた。試合中も頭を使って集中して戦えた。結果はこうなってしまったが、証明することはもう何もないよ。」と引退の可能性を匂わせた。

　試合中に右目上をカットし、縫合していたことで会見場の到着が大幅に遅れたパッキャオは「自分が勝ったことは明らかだ。ただ、マルケスは後ろに下がりながら私に攻めさせ、カウンターを狙っていることがわかっていたのでなかなか攻められなかった。マルケスはやりづらい相手であること認めざるを得ない」と語り、深夜を迎えようとしていたことと、試合後の恒例となりつつある、パッキャオ自身が歌うコンサートに向かうために会見は終了となった。
　決着戦となるはずだった三度目の戦いも過去2戦と同じように互角で微妙な結果になってしまった。アラム氏が示唆したように四度目の戦いは行われるのか?それとも、マルケスはこのまま引退してしまうのか?!