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[公開練習]2024.1.10

那須川天心! KO勝利に期待大!

 日本スーパーバンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)が10日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。

 国民的知名度を持つ那須川は、1月23日(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で開催される「Prime Video Presents Live Boxing 第6弾」で、WBO(世界ボクシング機構)バンタム級14位のルイス・ロブレス・パチェコ(25=メキシコ)と54.8kg契約8回戦で対戦する。

 わずか3戦目で世界ランカーと拳を交える那須川は、メキシコ人選手とのスパーリングで、攻撃的スタイルを披露。初のKO勝ちを予感させた。
「足りないパーツが揃ってきた」
 練習前に会見に臨んだ那須川は「環境に慣れてきて、型がハマってきた。レベルアップを実感して、やるべきことが見えてきた。距離の詰め方やパンチのまとめ方といった、自分に足りないパーツが揃ってきた」と、進化に手応えを感じているようで、コンビを組む粟生隆寛トレーナーも「スタイルが見えてきて、安定感が出てきた」と口を揃えた。

 3戦目でのKO勝ちに期待が高まる中、「KOすると言って、まだできていない。“KOする詐欺”を止めたい」と言葉に力を込めた。
「リスクを取る」
 あらためて拳を交えるロブレスの印象を聞かれると、「頑張るタイプで、被弾しても相撃ち覚悟で打ってくる」と警戒。その上で、「以前は前に出てくる相手を対処していたが、今回は、自分からプレスをかけていきたい。リスクを取るような戦いをする」と、積極的に仕掛けていくようだ。
攻撃力がアップ!
 元WBCユース・バンタム級王者のカルロス・ノルベルト・ロペス(25=メキシコ/22戦19勝7KO3分)とのスパーリングでは、プレスをかけながら左ストレートを上下に打ち分けると、左ボディストレートを好打。相手が前に出てくると、スッと距離を取りパンチを出させず。2回、左を叩き込みロープに詰めると、連打で攻勢をかけた。以前には見られなかった力強い連打が目を惹いた。

連打で追い詰めた

 続けてヘスス・ラミレス・ルビオ(28=メキシコ/26戦21勝15KO2敗3分)とのスパーでは、ジャブでジワジワと追い詰めると、カウンターの左ストレート、右フックをヒット。対応力の高さを見せた。
左:ロペス 右:ルビオ
 拳を交えたルビオは「(那須川は)スピードがあり、頭が良いボクサー。パンチを出そうとすると、まるで知っていたかのように対応されてしまう。ポジション取りが上手くて、パンチはソリッド。このまま続けていけば、良い未来が待っているだろう」と絶賛した。

 ロペスも「スパーをするたびにパンチを打ち込むタイミングが良くなり、驚いている。天心はサウスポーの中でも特にやりにくい。左ストレートが素晴らしく、出入りが速い」と続けた。
1月23日(火)エディオンアリーナ大阪!
 スパーリング後のミット打ちでは、シャープな左ストレート、右フックで絶好調をアピールした。練習後、再び囲み取材に応じた那須川は「パンチが打ち込めるようになり、無駄な動きが減って、疲れなくなった。長いラウンドの方がやりやすくなった」と長丁場での組み立てに自信を深めた。

 大阪で行われる注目のボクシング転向3戦目。「どんどん期待してもらっていいですよ!」。力強い言葉で会見を締めた。

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