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[公開練習]2023.12.28

ペレスにエストラーダの参謀が協力サポート!

 WBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級6位のホスベル・ペレス(28=ベネズエラ)が28日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。ペレスは、大晦日に大田区総合体育館で開催される「Life Time Boxing Fights 18」のメインイベントで、王者の井岡一翔(34=志成)に挑戦する。

 ペレスは1ヶ月半前から、ホセ・アルフレッド・カバジェロトレーナーとコンビを結成。カバジェロ氏は、WBC(世界ボクシング評議会)同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)のトレーナーを務めている。

 カバジェロ氏は「井岡は左の使い方が上手く、経験が豊富。しかし、34歳という年齢とバックステップが短所だ」と、チャンピオン攻略に自信を示した。
1ヶ月半前にコンビ結成
 12歳でボクシングを始めたペレスは、アマチュア130戦110勝20敗を経て、2016年4月にプロデビュー。2020年2月、WBA世界フライ級王者のアルテム・ダラキアン(36=ウクライナ)に挑戦して判定負け。今回が2度目の世界挑戦だ。

 ペレスは「このような機会をいただき、うれしく思う。完璧な練習を積み、コンディションはとても良い。100%! いや、1000%仕上がった。カバジェロトレーナーに感謝している」と笑顔を見せながら、ベストコンディションを強調した。
「1000%仕上がった」
 この試合に向けて、メキシコシティとエルモシーショで高地トレーニングを敢行し、心肺機能を高めてきた。ジムでは、エストラーダや元WBC世界スーパーフェザー級王者のミゲール・ベルチェルト(32=メキシコ)と一緒に汗を流し、「常に追って(パンチを)狙っていけ。賢くクレバーに戦え」とアドバイスをもらったという。

 コンビを組んで浅いが、「ペレスは若くて弾けるようなパワーがある。そして、世界チャンピオンになりたい、というハングリー精神にあふれている。(コンビを結成して)1ヶ月半だが、海抜が高いメキシコでのトレーニングで強くなった」(カバジェロ氏)
「左フックが得意」
 ダラキアンに敗れて以来、約4年ぶりの挑戦に「彼との試合で多くの経験を積むことができた。ガードを強化して、パンチとフィジカルを強くしてきた」と言うと、「自分はカウンターの左フックが得意。井岡は正面での打ち合いが苦手なはず」とチャンピオンのウィークポイントを予想した。試合前は作戦面のことは口を閉ざすものだが、自信の表れなのか包み隠さず話した。
ニックネームは「雪崩」
 会見後には、縄跳び、シャドーボクシング、ミット打ちを、それぞれ1ラウンドずつ披露した。ミット打ちでは、テンポよくワンツー、左フック、左ボディを打ち込んだ。特に左フックは鋭さを感じさせた。ペレスのニックネームは「アバランチャ(雪崩)」。常に前に出て打ち合うことからついたという。急きょ、決定した世界戦にも「大きなチャンスなので問題ない」とサラリと言った。
大田区総合体育館でゴング!
 当初、井岡とエストラーダで王座統一戦が行われる予定だったが、条件面で合意に至らなかった。囲み取材に応じたカバジェロ氏は「エストラーダは井岡と対戦したがっていた」と心境を明かした。

 バンタム級転向が噂されるエストラーダについて、「来年か再来年にバンタム級に上げられたら。来年2月にバンタム級でノンタイトルに出場する」と、階級を上げることを示唆した。

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