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[前日計量]2023.12.1

フィジカルvsテクニック! ウェルター級王座戦

 日本ウェルター級タイトルマッチの前日計量が1日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者の坂井祥紀(32=横浜光)と同級4位のシーサー皆川(31=平仲)が計量に臨んだ。

 試合は、明日(2日)、後楽園ホールで開催される「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT特別版」のメインイベントとして行われる。
「相手のペースに乗らない」
 これが2度目の防衛戦の坂井は、200gアンダーの66.4kgでパスした。顔色が良く笑顔を見せるなど、コンディションの良さを感じさせた。計量後に取材に応じた坂井は「アマチュア仕込みのテクニックがあり、テンポがよく相手が嫌がるボクシングをする」と挑戦者を警戒。その上で、「相手のペースに乗らないこと。初回の動きを見てプランを決める」と、重厚なプレスで切り崩していくことを表明した。
「進化した姿を見せる」
 ここを勝てば、チャンピオンカーニバルで同級1位の豊嶋亮太(27=帝拳)を迎え撃つ。豊嶋とは、2021年12月にOPBF東洋太平洋とWBO-AP王座を懸けて対戦(判定負け)しているが、今は目の前の試合に集中する。「見ている人に『坂井は強くなったな』という内容を見せる」と意気込んだ。
「選択肢を潰す」
 一方、6戦目でタイトル初挑戦に臨む皆川は、100gアンダーの66.5kgで秤を降りた。早朝8時の飛行機で沖縄から東京入りした皆川は、決戦が待ち遠しいといった表情を見せた。アマチュア87戦70勝(36RSC)17敗の成績を残し、7年のブランクを経て2021年10月にデビューした。新潟県出身だが、結婚を機に3年前に妻の実家である沖縄に移住した。

沖縄にベルトを持ち帰る

 皆川が勝てば、平仲ジム男子初のチャンピオン誕生だ。皆川は「平仲ジムでやっているから強くなれた。明日はそれを証明する試合」と言うと、「打ち終わりを狙い、相手がやりたいことの選択肢をなくしていく。いつも通りのスタイルで戦えば勝てる」とベルト奪取に自信を示した。
「ここは通過点」
 「思っていたより小さい」と、横に並んだ坂井の印象を語り、「適正階級ではないのではないか。ジャブで刺し勝てるなら、KO勝ちもありえる。自分は、大舞台の方が力を発揮する。明日は、洗練したボクシングを見せる」と言葉に力を込めた。200人の応援団の期待に応えて、タイトルを沖縄に持ち帰るつもりだ。
日本ウェルター級タイトルマッチ
 坂井が強靭なフィジカルを活かした固いブロックと重厚なプレスで崩していくのか? それとも、巧みな試合運びでポイントをピックアップするサウスポー皆川がタイトル奪取に成功するのか? ウェルター級が面白い!

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