粟生は今も反省中

　WBC世界スーパーフェザー級2度目の防衛に成功した粟生隆寛選手が、所属する都内の帝拳ジムで一夜明け会見を行った。

　昨日の試合後の会見でも自分の戦いに対する不満を口にしたV2世界王者の粟生隆寛選手は、一夜明けた7日も表情は暗く、それでも、同門の山中選手が新チャンピオンとなったことに関しては、笑顔で「うれしい。」と喜びを口にした。

　同席した田中繊大トレーナーも「昨日の試合でよかったのは、勝ったという事だけ。」と厳しい表情をみせた。
　相手のペースで試合を進めながらも、王座を死守した粟生は、「どんな相手にも自分のボクシングが出来るように練習し、次の試合では成長した自分を見せたい。今回の試合の粟生はナンだったんだろう。とみんなに言われるように頑張る。」と次戦での完勝を約束した。

　ファンが気にしはじめたライバル・WBA世界同級王者・内山高志(ワタナベ)との統一戦について尋ねられると「昨日の自分じゃ何もいえない。これから練習をして、ゴーサインを出してもらえるように頑張る。」と自身を戒めた。
　同席した浜田代表によると、3度目の防衛戦は新王者山中慎介と同じ、来年3月ごろを予定しているという。