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[試合後談話]2023.11.27

渡邊海と大谷新星の東西ホープ対決

 日本ユース・スーパーフェザー級王座決定戦が27日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル107」で行われた。この試合は、渡邊海(21=ライオンズ)と大谷新星(22=真正)による東西屈指の実力者対決として、注目を集めた。

古山哲夫会長とツーショット

 試合開始のゴングが鳴ると、ガードを固めて、上体を左右に振りながら詰めに入った大谷に対して、渡邊は得意の右アッパーと左ボディで中に入れさせず、ジャブも突いてスペースを作った。それでも、渡邊は隙を見ては右ストレートと左フックで主導権争いを続けた。僅差判定決着となった東西ホープ対決は、渡邊に軍配が上がった。

大谷新星(22=真正)も魅せた!

 日本ユース王座に就いた渡邊は、「嬉しかったっす。大谷選手強かったです。面食らいました。(日本ユースタイトル獲得で)スタートラインに立てた。日本、アジア、世界に行きたいですね。みんなの声援があったから、動けた。声援がなかったら、ベルトは取れなかったです」と、リング上でのインタビューで、この日応援に駆けつけた300人のサポーターに感謝の気持ちを伝えた。

日本ユース新チャンピオン渡邊海(21=ライオンズ)

 控室に戻った渡邊は、判定結果を待つ間の心境について「微妙だなと思ってました」と率直な感想を述べた。頭を叩く場面が多かったことで、拳の痛みを感じていたというが、「気持ちが弱くならないように」と、そのことは、セコンドに伝えなかった。その代償として、「足を止めて相手の土俵に入った」。「接近戦に変えろとお父さんに言われ、接近戦に変えました。ポイントが取れると思ったが、ボディは殴ってない感じがしていた。感触がなかった。抜けた感じ。(相手は)『効いてないよ』っていうのが、上手かった」と振り返った。

採点表

 渡邊にとって収穫もあった。「自分の距離だけでなく、相手に合った距離で戦う。いい勉強になりました。日本タイトルはすぐにいけると思う。来年やりたい」と笑顔を見せた日本ユース新チャンピオン。最後は「タイトルって厳しい。普通の試合と違う。もっと気合を入れないといけない」と気を引き締めた。

抽選会!
 この日の興行では、12月26日に開催されるスーパーバンタム級の世界4団体統一戦「井上尚弥(30=大橋)vsマーロン・タパレス(31=比)」の観戦チケットの抽選会も行われた。

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