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[近況報告]2023.11.24

大森将平はピザ職人目指して奮闘中!

 元日本バンタム級王者の大森将平氏は、2020年12月の試合を最後にグローブを吊るし、現在はピザ職人を目指して、兵庫県丹波篠山の人気イタリアン「kuwamonpe(クワモンペ)」で修行中だ。

 kuwamonpeは、丹波篠山の、静かな山道にあるイタリアン・レストラン。榎本陵オーナー手造りの石窯で焼き上げた本格的なピッツァが評判で、連日満席で行列ができる超人気店だ。

 大森氏は、現役時代、高い技術と決定力のあるパンチで日本チャンピオンになったサウスポーで、2017年4月には当時のWBO世界バンタム級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)と拳を交えた。(※タパレスは前日計量で計量オーバーしたため、王座剥奪。変則タイトルマッチとして行われた)

 2021年9月の引退式以来、約2年ぶりに会った大森氏は、笑顔で出迎えてくれた。
「一から勝負がしたかった」
 引退後、「自分のことが知られていない土地で、一から勝負がしたい」と模索している中で、知人の近松亮平氏(写真:左)から「ピザ職人を目指してみないか?」と勧められて、「チャレンジしたい」と、オーナーと面接し合格。1年半前に地元・京都を離れ、丹波篠山に引っ越してきた。
忙しい毎日を送っている
 毎朝8時に出勤し、生地の仕込みやスープを作り、10時半に店がオープンするとホール(接客)。平日夕方にはオーナーがチェックする中、ピザを作ったりまかない用のピザを作ったりしているという。「ようやく仕事の要領も掴んできた」。
タパレス(比国)と2度対戦
 「新しいことを覚えるのも大変ですし、自分はこれまでボクシング1本でやってきた人間。ジムでは、自分が中心で動いてもらっていたが、職場の仲間の意見を聞いて(動く)というのは難しかった」と、職人修行の苦労も包み隠さず話した。それでも、「何事も勉強なので、吸収していきたい」と前向きだった。榎本オーナーから毎日、イロハを学んでいる。
右:榎本陵オーナー
 「これから、もっと料理を勉強していかないといけない。ボクサー時代は、自分をアピールするために自己主張していたが、社会では通用しない。でも、こういう世界でやりたかった。過去ではなく、今を進んでいきたい。一人の料理人として認めてもらい、2店舗目を任されるように。これまでお世話になった方々に恩返しがしたい」と目を輝かせた。

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