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[試合後談話]2023.11.22

元東洋王者・金子繁治の孫が豪快KO!

 元東洋太平洋フェザー級王者で初代金子ジム会長・故金子繁治の孫、金子佳樹(25=金子)が22日、「 ゴールデンチャイルドボクシング.137」に出場。67.0kg契約4回戦でイニヤン・カナン(23=ハッピーBOX)と対戦した。

 デビュー戦に臨んだ金子が、見事なパフォーマンスを見せた。
初回KO!
 開始早々、金子がワンツーでダウンを奪うと、右ストレートでダウンを追加。パンチを交錯させる中、最後はワンツーでイニヤンをキャンバスに沈めた。
「応援が力になった」
 初陣を飾った金子は「プロテストの時に浮足立っていたので、地に足をつけることを意識した。(イニヤン選手の)パンチが強かったが、落ち着いてできた。勝ててホッとした」と安堵の表情を浮かべた。続けて、「皆さんの応援が力になった」とこの日、駆け付けた100人の応援団に感謝した。

 今後の目標を聞かれた金子だが「組んでもらった試合を一つずつ勝っていくだけ」と具体的には挙げずさらなる精進を誓った。
父・金子賢司マネージャー
 佳樹を指導する父・金子賢司マネージャーは「リングに上がったら集中していたし、落ち着いて戦っていた。コンパクトにパンチを打っていたのが良かったが、無駄なパンチをもらったので、点数としては60点」と、KO勝ちにも手厳しかった。

 今年3月にプロテストに合格した金子だが、賢司マネージャーはじっくりと時間をかけてからデビュー戦に臨ませる予定だった。しかし、同じく親子でコンビを組んでいる日本スーパーフェザー級12位の渡邊海(21=ライオンズ)、元世界王者の輪島功一氏の孫、磯谷大心(22=輪島功一スポーツ)の父に相談したところ、「結局のところ、リングに立ってみないとわからない。試合をさせてみるのもいいのではないか」とアドバイスをもらい、デビューさせる決心を固めた。

 賢司マネージャーは「コツコツと努力して上を目指してほしい」と期待を寄せた。
大久祐哉(金子)が圧勝
 メインイベントでは、日本フェザー級7位の大久祐哉(27=金子)がフェザー級8回戦で、アヌラック・マドゥア(26=タイ)と激突。初回、大久は左ボディを突き刺しダウンを奪うと、右ストレートで立て続けに倒し、フィニッシュした。
「来年はタイトルを目指す」
 顔に傷ひとつなく取材に応じた大久は「相手はパンチを振ってくるので警戒しながら戦ったが、動きは見えていた。最初にダウンを奪った左ボディは、狙い通りのパンチ。今日は100点の出来です」と自画自賛した。

 2023年は3戦全勝(2KO)で終えた。「今年はランキングに入って、充実した一年だった」と話すと、「来年はチャンスが来たらタイトルを獲りにいく」と抱負を語った。

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