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[試合後談話]2023.11.12

大阪決戦! ベルトを懸けて真っ向勝負!

 日本女子ミニマム級タイトルマッチ、王者のロリト麻理菜(29=エスペランサ)対同級1位の瀬川紗代(26=ワタナベ)の一戦が12日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催された「STAY GOLD vol.2」のメインイベントで行われた。

 初防衛戦に臨んだロリトと、2度目の挑戦の瀬川が真っ向からぶつかり合った。
ドロー!
 序盤は、挑戦者の瀬川がプレスをかけて右フックをヒット。当たりは浅いものの、見栄えの良さをアピール。3回、ロリトはジャブからワンツー、左ボディにつなげた。その後は、クリンチが多く噛み合わない展開に。それでもロリトが要所要所で有効打を集めて、ポイントを加点。6回、瀬川は前に出て右フックで顔を弾いた。ジャッジ1者はロリトを支持したが、残り2者は引き分けだった。
「課題が残った試合」
 ベルトを死守したロリトは「(瀬川選手が)低い姿勢から入ってきたので、やりにくかった。初防衛戦で、倒したい気持ちが出すぎてしまった。スパーリングでやってきたことが出せず課題が残った。競ってはいたが勝ち切ったと思ったが…」と笑顔はなかった。

 今後の目標を聞かれたロリトは「チャンスがあれば、OPBF王座やWBO-AP王座を狙っていきたい。この経験を活かして、自分のボクシングを磨いていく」と、前向きなコメントで会見を締めた。
さらに上のステージへ
 橋本隆志会長は「今日は噛み合わなかったですね。右フックが来ることはわかっていたが、見栄えが悪かった。カウンターは良かったが、コンビネーションにつなげることができなかった」と課題を挙げた。それでも鬼門の初防衛戦をクリアしたことは評価し、「上にいけるポテンシャルを持っている。チャンスがあれば、上のステージにいかせたい」と語った。
「上手く当てることができなかった」
 一方、ベルトに手が届かなかった瀬川は「準備は万全だったが、ボクシングの神様からは『もっと頑張れ』ということなんだと思う。パンチをもらって焦ってしまい、上手く当てることができなかった。攻撃のスイッチを入れるのが遅かった。悔しいですね」と唇を噛み締めた。
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