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[前日計量]2023.10.30

下町俊貴vs石井渡士也! 静かに火花を散らす

 日本スーパーバンタム級王者の下町俊貴(26=グリーンツダ)と同級1位の石井渡士也(22=RE:BOOT)が30日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で前日計量に臨んだ。

 試合は、明日(31日)、後楽園ホールで開催される「NTTドコモ Presents Lemino BOXING フェニックスバトル105」のメインイベントとして行われ、Leminoで無料生配信される。
初防衛戦を迎える
 これが初防衛戦となる下町は、スーパーバンタム級リミットの55.3kgでクリアした。計量後に取材に応じた下町は「前回は、夏場で汗がたくさん出たため、最後の調整で汗が出ず苦労したが、今回は仕上がった」と、万全のコンディションをアピール。顔色が良く調子の良さを伺わせた。
「ここを勝ってこそ本当のチャンピオン」
 「技術があり、気持ちが強いバランスの良い選手」と挑戦者を警戒。「この階級は、強い選手ばかりですから」と強気の発言はなかった。IBF世界5位まで上がってきたが「過大評価ですね」と謙遜。それでも「負けたらベルトと世界ランキングを獲られるので、落とすわけにはいかない。ここを勝って、やっとチャンピオンだと言える」と気を引き締めた。
日本王座初挑戦
 日本タイトル初挑戦の石井は、100gアンダーの55.2kgで秤を降りた。1年ぶりのリングとなる石井だが「周りからもそう言われるが、そういう感じがしない」と笑顔で答え、「久しぶりに、こんなによく仕上がった」と、こちらもベストコンディションに納得の表情を見せた。

 この試合に向けて石井は、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹(27=大橋)、前WBOアジアパシフィック同級王者の中嶋一輝(30=大橋)、WBA世界同級12位の村田昴(27=帝拳)、OPBF東洋太平洋フェザー級8位の藤田健児(29=帝拳)、日本同級5位の池側純(25=角海老宝石)らとのスパーリングで、サウスポー対策も万全だ。

 勝てば、22歳での戴冠となり、一番若い日本チャンピオンとなる。「若手で一番と言われるくらいの存在感を示す」と自信をのぞかせた。

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