加納陸と石田匠が世界前哨戦

　大成ボクシングジムは16日、兵庫県三田市内のジムで記者会見を開き、「南栄商事株式会社 株式会社ソニックブームPRESENTS 三田から世界へ23×最強マッチ2」の組み合わせを発表した。

　試合は、12月10日(日)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場、17時半開始)で行われ、テレビ大阪ニュースYouTubeチャンネルで全試合ライブ配信される。

　メインイベントでは、WBO(世界ボクシング機構)フライ級1位の加納陸(25=大成)がWBO世界フライ級前哨戦に臨む(対戦相手未定)。加納は「落とせない試合なのは間違いない。内容にこだわって、しっかりと勝ち切る」と意気込むと、「来るべき時に備えて力をつける」と、来年にも予定されている世界戦に向けて気を引き締めた。

　WBC世界ユース・ライトフライ級王者の尾崎優日(20=大成)は、49.5kg契約8回戦で野田賢史(28=金子)と拳を交える。「ようやく決まった」と、5戦目で初の日本人選手との対戦を喜び、「相手はディフェンスが良いが、しっかりと倒して今年最後の試合を締めたい」と言葉に力を込めた。今年9月に世界ランカーを撃破し、勢いに乗る尾崎が進化した姿を見せる。

　WBA(世界ボクシング協会)バンタム級1位の石田匠(31=井岡)は、セミファイナルでフィリピン・スーパーバンタム級5位のジェームス・パガリング(比国)とバンタム級8回戦で対戦する。今年6月にWBA世界挑戦者決定戦に勝利し、挑戦権を獲得。来年にも予定されている世界戦に向けて世界前哨戦を行う。

　チャンピオンの井上拓真(27=大橋)は、11月15日(水)に両国国技館で同級6位のジェルウイン・アンカハス(31=比)を迎えて初防衛戦に臨む。

　記者会見では、2022年度全日本ライトフライ級新人王の松江琉翔(19)が大成ジムに移籍することも発表された。6戦全勝(1KO)の新人王は、新天地で頂点を目指す。