カシメロvs小國以載! いよいよ!

　「FEDELTA Presents Treasure Boxing 4」の前日計量と記者会見が11日、有明アリーナで行われ、出場選手が会場に姿を現した。

　メインイベント、スーパーバンタム級10回戦で対戦する元世界3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ(33=比)と元IBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級王者の小國以載(35=角海老宝石)が計量に臨み、両者ともリミットちょうどの55.3kgでクリアした。

　試合の模様は、U-NEXTで全試合ライブ配信される。

　会見の冒頭、伊藤雅雪会長は「すべてがメイン級の良いマッチメークができたと思っている。明日は1試合目から楽しんでもらえる」とイベントの成功を確信すると、「メインイベントは、カシメロは(勝って)井上尚弥戦につなげるのか、それとも小國選手がグスマン戦の再来を起こすのか、皆さんに見届けてもらいたい」とスーパーバンタム級注目の一戦の見どころを語った。

　先にマイクを握ったカシメロは「小國との試合は本当に良い試合になる」と話すと、「明日は倒しにいきます」とKO宣言した。

　かねてからWBC(世界ボクシング評議会)・WBO(世界ボクシング機構)スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(30=大橋)との対戦を熱望し、挑発を繰り返している。「井上とずっと戦いたいと思っている。(井上のことを考えすぎて)今ではベストフレンドだ。彼と早く戦いたい。小國選手を倒してから井上戦に進む」と目指すところはここではないと言わんばかりだった。

　横で聞いていた小國は「先を見てもらって構わない。(自分は)今は先のことよりも目の前のことを考えている」とカシメロ撃破に全力を注ぐとした。

　野生味溢れるファイトを見せるカシメロに対し、「トレーナーと話し合って研究してきた。癖を見出して突いていく」と頭脳戦で攻略するとした上で、「明日は厳しい試合になると思うが、倒して勝つ」とノックアウト勝ちを約束した。

　なお、メキシコ製のレイジェス社のグローブを使用する予定だったが、カシメロ陣営が予定されていた黒色ではなく、小國と同じ黄色を使用したいと要望。この日までに話はまとまらず、明日再度話し合いが行われることとなった。