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[試合後談話]2023.10.10

永田大士が韓国の刺客と激戦!

 OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者の永田大士(33=三迫)が10日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントに出場。ウェルター級8回戦でWBOアジアパシフィック・ウェルター級10位のキム・ジンス(27=韓国)と対戦した。

 ウェルター級に上げてノンタイトル戦に臨んだ永田のパフォーマンスに注目が集まった。
永田大士(三迫)が勝利
 開始から、サウスポー永田がジャブを突きながら前に出たが、サウスポー・キムの左を浴びて右目上をカット。永田が追いかけてキムが左ストレートを返す構図が続いた。永田のプレスにキムは次第に失速。5回、キムにホールディングの減点が課せられた。7回、キムは左ストレートをねじ込むが、永田は持ち前の打たれ強さを発揮し、豊富な手数を繰り出した。
「内容は悪かった」永田大士
 「これまで戦ってきた相手で一番パンチがあった」。控室に戻ってきた永田は、右目下から頬にかけて腫らしながら会見に臨んだ。「良いところもあったが、悪いこところもあった。相手の動きを見すぎてしまい、どっちつかずになってしまった。セコンドの声は聞こえていたので冷静にできたが、見るだけではなく自分から考えて攻めていかないといけない。今日は赤点ですね」と笑顔は少なかった。

 ウェルター級での試合については「階級の壁は感じなかった」と語った。
「海外進出はチャンスが来たら」
 加藤健太トレーナーは「用意してきた動きを相手に対してすり合わせることができていない。ジャブを不用意に出すと左を被せてきたので、思い切って打たせるか、お互いに距離で刺し勝つかで、途中から思い切って打たせるよう指示を出した。練習でやってきたことを少しづつ出せてはいたが、攻めきれなかった。攻撃とディフェンスのすり合わせですね。練習でできていることをどう試合で出すか」と課題を挙げた。

 「今日の内容では、海外進出はまだ早い」と苦笑いを浮かべた永田だが、「なにかしらチャンスがあったらチャレンジしていきたい」と語った。
川浦龍生(三迫)が再起に成功
 日本スーパーフライ級4位の川浦龍生(29=三迫)は、スーパーフライ級8回戦で森青葉(23=角海老宝石)と激突。サウスポー同士による一戦は、頭を振りながら距離を詰める森に対し、川浦は打ち終わりに左ストレートを好打。3回、川浦は左ストレートで効かせると、追撃の左でダウンを奪いTKO勝ちした。
「上を目指す」
 今年6月の王座決定戦以来の再起戦を飾った川浦は「この日のためにやってきたので、久しぶりに勝てて本当にうれしい」と2年半ぶりの勝利を喜ぶと、「緊張しすぎることもなく、落ち着いてできたと思う。これまでは効かせても攻め切れないところがあったが、今日は仕留めることができた」と冷静に試合を振り返った。

 今後の目標を聞かれた川浦は「組んでもらった試合を勝っていき、また上を目指していく」と語った。

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