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[試合後会見]2023.10.7

重岡優大! 夢の舞台!

 WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級正規王者のパンヤ・プラダブスリ(32=タイ)と暫定王者の重岡優大(26=ワタナベ)が7日、太田区総合体育館で開催された「3150FIGHT vol.7」のセミファイナルで激突した。
重岡優大(ワタナベ)が大差判定勝ち
 序盤からサウスポー重岡がプレスをかけて、思い切りの良い左ストレートを好打。多彩なコンビネーションでポイントを加点した。7回、ギアを上げたパンヤに対し、重岡は真っ向から応じると、攻守の引き出しの多さを見せてペースを譲らず。4回、8回終了時の公開採点でリードした。終盤も重岡は最後まで倒しに行く姿勢を見せて、グイグイと攻め立てた。
「合格とはいかない」
 兄弟同日、同時世界チャンピオンを達成した優大だが「また、こんな感じかという感じ。いつまで経っても自分に合格点をあげられない」と大差判定勝ちにも満足とはいかなかったようだ。

 それでも「でも、これは性格。ワンサイドで勝っても、そう思っていたと思う。そうじゃないと、ストイックにやっていけない。小さい頃から世界チャンピオンを目指していて、あんな風になりたいと憧れていた。今日がその舞台だった。『今はお疲れ!』と自分を褒めたい」とホッとした表情を見せた。
重岡兄弟から目が離せない!
 「相手はポーカーフェイスで、全然顔に出さない。ゴングが鳴って『自分から仕掛ける』という目のアピールとか気持ちのやり合いがあった。そういう気持ちの強さは、やはりチャンピオンだなと思った」と、拳を交えたパンヤの強さを語った。

 念願の正規チャンピオンに輝いた優大は「早く帰って、家族や応援してくれた人たちと勝利を喜びたい」と笑顔を見せた。

WBO王者との王座統一戦を熱望

 試合後リング上で、WBO同級王者のオスカー・コラーゾ(26=プエルトリコ)との王座統一戦を熱望した優大。2024年は、さらに熱い戦いが待っている。
「重岡はスピードがあった」
 一方、ベルトを失ったパンヤは「重岡はすごくスピードがあり、追いつかなかった。特に後半は、スピードが増した。これまで戦った選手と比べてやりにくかった。公開採点については、ポイントが離れ過ぎていたので少し驚いた」と感想を語ると、「とても疲れている。とにかく今は休みたい。その上で今後のことを考えたい」と話すにとどめた。
採点表

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