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[試合後会見]2023.10.7

バラダレスvs重岡銀次朗! 完全決着!

 IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級正規王者のダニエル・バラダレス(29=メキシコ)と暫定王者の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が7日、太田区総合体育館で開催された「3150FIGHT vol.7」で王座統一戦に臨んだ。

 「レベルの違いを見せる」と意気込んだ銀次朗は、因縁の相手と決着をつけることができたのかーー。
重岡銀次朗(ワタナベ)が圧勝!
 サウスポー重岡が圧巻の内容を見せた。頭から突っ込んでくるバラダレスに対し、バックステップで上手く対応すると、左ストレートでダウンを奪う絶好のスタートを切った。しかし、偶然のバッティングで、バラダレスは右前頭部、重岡は右側頭部をカットした。2回、再三バッティングを繰り返すバラダレスに対し、レフェリーは減点を課した。3回以降も重岡は上下に打ち分け、ダメージを与えると、5回に左アッパーから連打を浴びせてフィニッシュした。
「何が何でも勝たないといけない試合だった」
 試合後、会見場に現れた銀次朗は「今日は何がなんでも勝たなくてはいけない試合で、今までで一番プレッシャーがあった。今は世界チャンピオンになれてうれしい。1月の試合で皆が悔しい思いをしているので、それを返せたことが一番良かった」と笑顔を見せた。

相手に覚悟を感じた

 「相手は家族のタトゥーを入れていて、前回とは違う覚悟を感じた。今回は強気で自分から出てきて、ズルすることなく向かってきたので、リスペクトする。でも、もう少し頭に気をつけて欲しかった」とバラダレスについて語った。
目指すは王座統一戦!
 初回から頭をぶつけてくるバラダレスに対し、距離を保ちながら圧勝した。「頭がぶつかりそうで、行きたくてもいけない時があり、練習の全てを出せたとは言えないが、左ストレートで初回にダウンを奪えたこと、ノーモーションのストレートで試合を支配できたことが、今までよりも進化できた部分」。

進化した姿を見せることができた

 銀次朗が見据えるのはミニマム級での王座統一戦だ。「ドミニカの選手(WBA正規王者のエリク・ロサ)とタイの選手(WBAスーパー王者のノックアウトCPフレッシュマート)は強くて勢いのある選手。バラダレスよりも強いと思う」。「自分は決まった試合をするだけ。1月に3150FIGHTがあるので、準備はしていていきたい」と拳を握りしめた。
潔く敗戦を受け入れた
 一方、王座を陥落したバラダレスは「ちょっと悲しい。銀次朗選手と試合ができたが、結果は良くなかった。相手がとても強かったので、当然の結果だと思う」と気を落とした。
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