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[試合後談話]2023.9.28

衝撃KO! 必殺ブローが炸裂!

 日本スーパーフェザー級挑戦者決定戦、同級1位のそれいけ太一(31=KG大和)対同級2位の奈良井翼(23=RK蒲田)の一戦が28日、後楽園ホールで開催された「パイオニアオブファイト.7&大和魂」のメインイベントで行われた。

 来年のチャンピオンカーニバル出場を目指す一戦。驚きの結末を迎えた!
奈良井翼(RK蒲田)が初回KO勝ち!
 ジャブの差し合いで始まった試合。緊張感あふれる攻防を繰り広げる中、奈良井がキレ味鋭い左フックで太一をグラつかせると、右をフォローしてダウンを演出。ダメージが残る太一に迫り、左フックで豪快に倒した。
「タイトル戦の反省を活かした」
 挑戦権を獲得した奈良井は「会長の『力むな!』の声が聞こえて、肩の力が抜けた。ミット打ちしていた通りのパンチ」と勝負を決めた左フックについて振り返り、「昨年のタイトルマッチでは、ダウンを奪った後に力が入ってしまい、仕留めることができなかった。倒し切れなかった反省を踏まえて、畳みかける練習をしていたが、その成果が出た。タイミングが合えば倒せると思っていたが、初回で勝てるとは思わなかった」と会心のKO勝ちに笑顔が弾けた。
「1年かけてここまで戻ってきた」
 昨年9月に当時の日本王者の坂晃典(仲里)に挑戦。初回にダウンを奪うと、その後も優勢に進めていたが、6回逆転TKO負けで涙を呑んだ。「本当に悔しくて…。あの試合でワンパンチだけではダメだと学んだ」と話すと、「この1年で長いラウンドでも戦えるように練習してきた」。
ベルトに王手!
 チャンピオンカーニバル出場を決めて、来年2度目の日本タイトルに挑戦する。12月17日(日)に神戸ポートピアホテルで日本スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者の原優奈(29=真正)対同級9位の向山太尊(24=ハッピーBOX)が行われる。その試合を偵察に行くようで「どっちが勝っても、次は確実にベルトを獲りにいく」と言葉に力を込めた。
「左フックは見えなかった」
 一方、控室に戻ってきた太一は「一発当てたいと欲張ったところにもらったと思うが、左フックは見えなかった。距離が近くなり、セコンドの声も聞こえなかった。動きが硬かったと思う」と肩を落とした。

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