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[公開練習]2023.9.12

ヘッキー・ブドラー「5年前とは違う」

 WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級1位、WBA(世界ボクシング協会)同級6位のヘッキー・ブドラー(35=南アフリカ)が12日、都内のジムで公開練習に臨んだ。

 ブドラーは、9月18日(月・祝)に有明アリーナで開催される「Prime Video Presents Live Boxing 第5弾」で統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)に挑戦する。

 かつて田口良一(ワタナベ→引退)、京口紘人(29=ワタナベ)と拳を交えたベテランは、王座奪取に静かに闘志を燃やした。
「再びチャンピオンになる」
 2018年5月に田口氏と対戦して以来、約5年4ヶ月ぶりに来日したブドラーは、「前回は環境が慣れない国に来たという印象だったが、日本は大好きな国なのでまた、ここで試合ができることに感謝している」と話すと、「(拳四朗が)ベルトを獲った時からずっと意識していた。相手はオールラウンダーで素晴らしいファイター。いつか対戦したいと思っていた」と、ライトフライ級最強と言われる拳四朗との決戦に胸を躍らせていた。
左:バーエンド・ペイルマンカットマン
右:コリン・ネーサンマネージャー
 アマチュア時代からコンビを組むコリン・ネーサンマネージャー兼チーフトレーナーは「ブドラーは、以前よりフィジカルが強くなり、キャリアも重ねてきた。5年前とは別人のような強さだ」と自信を示すと、「チャンスをくれた帝拳プロモーションには、とても感謝している。勝つために、強い気持ちを持ってやってきた」と言葉に力を込めた。
サウスポーで手の内を見せず
 会見後には、縄跳びとミット打ちを1ラウンドしただけで、まったく手の内は見せず。本来はオーソドックススタイルのブドラーだが、この日はサウスポーでパンチを打ち込み、動きもぎこちなかった。田口氏との世界戦の公開練習でもサウスポーだった。
加藤健太トレーナー
 偵察に来た加藤健太トレーナーだが、手の内を見せないブドラーに苦笑い。それでも「元世界2階級制覇王者で、敵地で何度も試合をしているだけあって落ち着いている。やるべきことをわかっているようで、当日は平常心でくると思う。これまでの相手の中で一番落ち着いている」と、ブドラーのメンタルの強さを警戒した。

 「もう少し小さいと思っていた。サイズ感を見ることができて良かった」と収穫も口にした。

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